「ワカサギ行きましょ」と師匠に誘われ(オネダリしてw)、飯能市の宮沢湖でワカサギ釣りに初挑戦。体長10センチにも満たないマイクロサイズの小魚の数釣りって楽しいのかしら?と思ってたのだが、超繊細な穂先をプルプルさせてあがってくるワカサギ釣り……こりゃ文句なしに楽しい!!!
へた釣りの師匠は、ルアーの雑誌などに原稿を書いているヒラスズキやらアカメやらヒラマサ釣りの人だとばかり思っていた。その師匠が今年はどうも様子がおかしい。例年なら40センチ超を目指して冬メジナ遠征に付き合ってくれるはずなのだが……しつこくおねだりしても「今年は寒いからイヤだ」の一点張り。どうやら……師匠はワカサギにハマっており、超小物釣り師に変身していたらしい。冬の釣りものに悩んでいたへた釣りとしては、「俺も連れてけ!」と師匠の釣行に便乗させてもらった。
■あー! えー? うぅぅ いーーー おぉぉなワカサギ釣り電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、やってきたのは師匠のワカサギ釣りのホームグランドのレイクサイドパーク宮沢湖。釣りがしやすいように湖面にロープが張られており、そのロープにボートを留めて釣りをする。用意したのは全長43センチの「Sensor Top ワカサギ430」という竿と「SUPER CORONET」という小型両軸リール。テレビでワカサギ釣りは何度か見たことがあったので、ペヨンペヨンな扁平穂先の方が楽しそうということで選んだタックル。師匠の竿はと見ると……やはり扁平穂先なのだが……電動リール付きタックルが自作の竿置き台の上に。1.5号の秋田狐という恐ろしく小さな針に白サシ、紅サシをつけ、2gの錘で底まで落とす。底に着いて竿を10センチほどしゃくるとすぐに竿先にプルプルと魚信が出るのだが……アワセてもアワセても空振り地獄。
「あー!」「えー?」「うぅぅ」と乗らない歯がゆさに感嘆し、あまりの乗らないさに「いーーー」となる。ようやく乗せた胴調子の扁平穂先が曲がる嬉しさに「おぉぉ」。釣ってる最中に発した声の大半が母音という釣り。しかも師匠はすぐ横で順調に釣っているのであるから「あいうえお」の声が次第に大きくなっていくw
■カワハギとワカサギは似ているというのは本当だった「カワハギ釣りに似てるよ」という師匠の助言の意味を理解できるようになってからようやく釣れ始めた。自分が掛けやすい魚信を出すパターンを掴まないと数が伸びない。底で誘ってクンッと鋭くしゃくってから魚信を取るとか、テンポを変えて聞き上げながら探るとか。底に仕掛けを這わせてから聞きあげたり、宙層でシェイクさせながら落として聞きあげたり。タタキ、たるませ、ゼロテンション、宙釣り、ハワセと、やるべきことはカワハギ釣りと全く同じ。自分が目論んだパターンにワカサギが針に飛びついて竿先が曲がるとかなり嬉しい釣りだ。師匠&ほかの釣り人いわく、
この日は「激シブとはいわないがシブめの日」だったようで、そういう日こそ、上手下手がはっきり釣果に出るという釣りらしい。師匠のこの日の釣果は150匹くらい、一方のへた釣りは……61匹。初めてやった釣りで師匠にトリプルスコアにされなかったので、へた釣りなりに健闘した……ということにしておこうw 釣ったワカサギは全部天ぷらに。
著者: へた釣り