そろそろ上向いていると半ば自分に暗示をかけて臨んだ2015年剣崎沖イサキの2戦目。25センチ級含めてイサキ18匹は6月の釣果にしてはまずまず。短時間だが入れパクの時合もあり、ようやく剣崎沖イサキが始まった感じ。時合以外は…だったけど。久里浜に移動しアジをお土産に。
イサキ爆釣のXデーは昨日だったらしく、金沢八景・一之瀬丸の釣果は3~82匹。82匹は異次元な人の釣果の可能性があるので、瀧本船長に次頭を確認すると30匹台だったようだ。サイズも20センチ以上でそろったらしい。へた釣りの目標は今シーズン初のツ抜け。数より型狙いになることが多い6月のイサキ釣りがあまり得意ではない。毎回目標をツ抜けに設定しているが、達成できないことの方が多かったりする。席は右舷の艫から2番目。今年は既に3度目だという大艫の達人さんと情報交換しながら楽しく釣ることができた。
午前中は雨という予報だったが、強い雨が降ることはなく、薄暗い曇天もよう。イサキ釣りには好条件だ。心配していた風・波も強くなることはなく、凪の剣崎沖でシャクリまくる。一人旅大好きな瀧本船長にしては珍しく船団の近くにポイントがすんなり決まる。タナの指示は「16メートルから10メートル」。シーズン初期に有効と信じている50センチ刻みスティ3秒のスローなシャクリで釣り始めたが魚信なし。スティ時間を0~3秒と変化させながら指示ダナを丁寧に探る。たまにウィリーに魚が触れてはくるが、ネンブツダイだったり、ハナダイの幼魚(キンギョハナダイ♀の成魚らしい)だったり、シラコダイだったり。
ポイントを何カ所か移動して9時を少し回ったころに急にイサキのスイッチが入った。いきなりトリプル。続いてフォース。お次もトリプルと入れパクモードに。タナでシャクればすぐに穂先をクンと引きこむイサキの魚信があり、ゆっくりとリールを巻いていくと追い食いが発生する。3+4+3=10であっと言う間にツ抜け。3回仕掛けを入れただけで本日の目標を達成してしまう。少しずつ食いは落ちていったが、そのあとも単発ではポツポツと釣れ続け、25センチ級の大ウリンボも何匹か混じる。そんな時合が30分くらい続いて、イサキを18匹ゲットする。
10時前に18匹なら50匹は無理でも30匹くらいは狙えるんじゃない?と欲をだしたら、イサキに嫌われた。その後はシャクってもシャクっても何もウィリーに触れてこない。ウィリーの釣りはシャクリ続けた者が最後に笑うと信じているのだが、ほぼ3時間にわたって魚が1匹も釣れないどころか一度として魚信がないのではさすがに心が折れそうになる。無駄な足掻きは止めて置き竿にしちゃおうかと考えたくなるほどに報われない時間が続く。結局、19匹目のイサキの姿を見ることはなかった。
13時半くらいに船長が決断する。「アジ狙いに久里浜に行きます」。魚信に飢えていたのでこの転進は大歓迎。海驢島の近くの水深30メートルくらいのポイントでアジを釣ることに。これまでの鬱憤を吹き飛ばしてくれる怒涛の入れ喰い。2シャクリ以内にアジがウィリーに食いついてくる。釣れてくるのは剣崎沖で釣れるクロアジではなく、背が金色で体高がある美味しそうなアジ。サイズもよい。アジ12匹を追加し、一之瀬丸風の釣果報告だと「30匹でイサキ6割。他カサゴ、サバ」。
著者: へた釣り