イサキ船で2戦連続で「ブログ読んでますよ~」と声をかけていただく。非常にうれしいのだが、声をかけてくださった人がボウズだったり貧果だったりすると申し訳なくなる。かといって、下手を自認し下手であることを楽しむへた釣りの分際で「こうすれば…」とは口が裂けても言えない。
口が裂けても言えない代わりにどうするかというと、こうじゃないかなとブログに書いてみるwww ブログを読んでくれてるのならグタグタな試行錯誤の末にたどり着いた今現在(考えを改めることもままある)のこうじゃないかなを、何をエラそうにとは思わずに楽しんでくれるのではないかと……。んでは、剣崎沖イサキでボウズを回避するためのこうじゃないかなを3つだけ。
剣崎沖のイサキ釣りでボウズをくらう人に共通しているのは、仕掛けが悪いってこと。ウィリーの仕掛けを自作する人は少数派のようで、釣り具店で売られているイサキと書いてあるウィリー仕掛けを使っている。外房や伊豆、あるいは洲の崎、沖の瀬では問題ないのだが、剣崎沖では針が大きすぎてイサキが超高活性のときにしか通用しない。剣崎沖のウィリー針はチヌ針の0.8号(グレ針なら5号)が基本でウリンボの数釣りシーズンなら0.5号でもいいくらい。市販の仕掛けでチヌ針1号の物ならなんとかなるが1.5号以上の針だとウィリーに魚が触れてくる感触があっても針掛かりする確率は相当下がってしまう。市販の仕掛けで小針のウィリーが見つからないときは船宿で仕掛けを買うのが正解。
水平位置からリールを巻きながら竿を下に向けて、水平位置まで戻すの繰り返し。このときシャクリ出しの初動だけコマセを振り出すのを意識して力を入れ、スゥーと力を抜いて水平位置でピタリと止めるのが理想だ。竿が水平位置に戻った時に穂先が暴れたりせず、海中ではシャクリで少し暴れた仕掛けが張りを戻しているとイサキの魚信を逃すことなくキャッチできる。大事なのはシャクることより止めること。ときどきアジのコマセ撒きのように頭上まで竿を持ち上げてコマセを盛大に撒く人がいるが、その竿の位置では仕掛けを静止させるのは難しい。コマセを振り出したあと、ビシを下げてしまっては魚信はほとんど出なくなる。
釣り開始前に船長からは必ず「コマセカゴの下は全部閉じて上も1/3以上開けないで」とアナウンスがある。その通りにコマセカゴを設定するとコマセの減りが少なくて、不安になる人が結構いるようで、釣ってる最中にどんどんコマセの出る量が多くなるようにコマセカゴを調整していく。横で見ていて、あ~あと思うが他人の釣り方に文句は言えない。イサキは胃袋の小さな魚なのでコマセを大量に撒くとすぐにお腹いっぱいになってしまう。時合が短くなってしまうのだ。ごくごく少量のコマセを仕掛けと同調させながらリズミカルに撒くことを意識すると、ウィリーでのイサキ釣りは楽しくなるし、釣れたときの達成感が増す。両横の人のコマセの消費量を見ながら、絶対に先にオカワリはしないと決めよう。
著者: へた釣り