やっと不漁を呼ぶ男の汚名を返上できる釣りができたよ~。剣崎沖のウィリーイサキで62匹。30センチ級の縦縞の消えたお刺身イサキも混じって言うことなしのはずなのだが、誰よりも魚信を多くだし誰よりもバラシまくった。本当はもうちょっとどころかもっともっと釣れてたはずの気がする。
北海道釣行で体の随所が悲鳴をあげている。1日シャクリまくるイサキなんて無茶をせずにもう少しまったり系の釣り物の方がいいんじゃない? そう考えていたのだが、剣崎沖のイサキが上向いていると知ると条件反射で予約していた。東京湾の西と南に台風がある。予想風速7メートル、波も1.5メートルの予報。ハードな釣りになるのは覚悟の上で金沢八景・一之瀬丸へと向かう。好調のタチウオやマゴチ、マダコなどに人気が分散し、イサキ船はちょうどいい混み具合。船長に「目標30匹♪」と告げると「もう少し高い目標にしましょうよ」とあきれられる。
総勢11名だったが、どうした弾みにか右舷は7人、左舷は4人というアンバランスな席の埋まり具合。右舷、左舷で有利不利はないはずだが……。へた釣りの釣り座は左舷の前から2番目。両横との間隔が十分にあるのでオマツリの心配なし。風で回収した仕掛けが吹き上がるのが怖かったので、これは相当のラッキーだ。おまけに剣崎沖のポイントに着くまで横になって寝てられる。週末釣行のへた釣りにとって、憧れの釣り座にゴロンだったりした。久里浜を越えたあたりから船底が海面をたたき始めて熟睡とはいかなかったが、またとない機会なので意地になって寝転んでいた。
イサキ船団はちょっぴり疎らな感じ。船団の周りをほかの船にぶつかりそうなくらい接近しながら反応を探す。船団の一番外側にポイントが決まった。この日の先発はピンク-青-白-緑の4本針ウィリー。指示ダナは18メートルから11メートルまで。50センチ刻み3秒静止のイサキパターンでシャクリ始めるとすぐにウィリーに魚が触れてくる手ごたえ。が、竿先プルプルまでいっているのになかなか針掛かりしない。せっかく掛けても追い食いを待つ間に魚がいないくなったり、巻き上げ途中まではいたはずなのに魚はどこ行った?ってことが何度もある。それでも、イサキの高活性に助けられて、2014年初のバケツにイサキのゴンズイ玉を達成。
開始30分ほどでツ抜けをあっさりクリア。魚信の数に対して実際に取り込める魚の数は3分の1以下という効率の悪い釣りではあるが、落としてシャクれば魚信だけは必ずあるのでハイテンション。魚信が続くと集中力も上がるのでこういうときはいいことがある。別の魚を掛けちゃった?という強烈な引き込みがあって、緩めに設定してあるドラグがすべる。海面に姿を現したのは30センチ級のイサキ。抜きあげるかどうか迷ったが久々の良型イサキだったので船長にタモですくってもらう。355日ぶりの横縞の消えたお刺身サイズのイサキだった。
その後も魚信は続くが針掛かりに持ち込めなかったり、バラシたりし続ける。ほかに理由が見当たらないので波のせいだってことにしておきたい。順調に数を伸ばしている人の釣り方を観察すると、まとめてシャクってタナでじっと待っていた。波の高い日はあまり仕掛けを動かしちゃダメなのかな? かといってシャクってないとウィリーらしくないので妥協点を探る。50センチ刻みで待ち5秒~10秒で釣ることに。シャクった直後に出る魚信より仕掛けを止めて時間が空いてから出た魚信ほど針掛かり率が高い。後半スローなシャクリで少しだけペースアップして、終わってみれば62匹。数・型ともに今期最高の釣りになったぞ!!
著者: へた釣り