「8月になるとソウダガツオが回遊してきて釣りづらくなる」とは3度目の釣行で横になったベテランさんから聞いていた。ソウダくらいルアーや弓角で釣ったことあるからなんとかなるだろと思っていたのだが、1.5号の仕掛けでは何ともならず、ソウダにイサキを略奪されまくってきた!
本日も金沢八景・一之瀬丸のLTイサキ五目船は大盛況で片舷8人。活性の高い群れを探して剣崎沖を走り回って安定した釣果を出している瀧本船長の努力の賜物だと思う。ほかの船に嫌われるんじゃない?と心配になるほどに、船団の間に突っ込んだり、ほかの船にぴったり寄せてイサキの群れと根の上をタイトに攻める、かと思えば船団を離れて急に一人旅を始める船長の操船は面白い。
乗船予約をする前から2011年のイサキ釣りはこれが最終戦になるかもと思っていた。だから、来シーズンのために試しておきたいことをやってみようと、変な仕掛けをいくつか用意していった。ウィリーは針のチモトを赤く塗ると釣果が上向くと聞いた。塗料に何を使ったらよいのか分からないので、エサダマという赤色の玉(ビシアジで使う疑似餌)をチモトにかぶせてみた。フラッシャーの効果も知りたかったのでフラッシャー付き。さらにはケイムラのビーズまでハリスに。子供2号の命名によれば「盛り盛りウィリー」。
師匠に見せたら、「こんなもんウィリーではないっ!」と一蹴されそうだが、盛り盛りウィリーの釣果は実は悪くなかった。最終的に竿頭になった横の人が全く魚信を出せない時間帯にも、盛り盛りウィリーなら魚信が出る。問題はいろいろ盛りすぎたせいで、エサダマのおかげで魚信が出ているのか、フラッシャーが効いているのか、ケイムラビーズの効果なのか……分からなかったこと。来シーズンのイサキ釣りはこのことの解明からスタートかも。
この日は白色系のウィリーに魚信が集中した。実はノーマルの白、ケイムラ、夜光を組み合わせた仕掛け(チモトに魚の目を模した夜光ビーズのおまけ付き)も用意していたのだが……イサキ以外の魚にも効果抜群だったようで、タナでイサキを針掛かりさせて巻き上げていると、水面直下で強烈に竿先を引っ手繰られる。最初は釣れたイサキをシイラが食べた?と思ったのだが、どうやらこれがソウダマツリの開始の合図だったようだ。
仕掛けはフロロの1.5号で作っているのだが、ドラグを締めているとほぼ瞬殺でソウダに掛かった針より下を引きちぎられる。サージャンスノットで枝スを結んでいたのだが、イサキなら問題なくてもソウダが掛かると結束部の幹糸が切れる。枝スだけ切れれば被害が少なかったのに……後悔したが、これしか枝スの結び方を知らないのでどうしようもない。
いろいろなパターンの自作ウィリーを作っていったのだが、ソウダガツオのせいで仕掛けのロストのペースがすさまじい。ドラグを緩めると、周りの人を撒きこんでオマツリ騒ぎになるし、締めれば幹糸プッツン。白系のウィリーにイサキの釣果が集中しているのに、ソウダも白系に飛びついてくるのであるから完全にお手上げである。
結局、自作のウィリーは午後に入ってしばらくすると全滅。船宿仕掛けを購入する羽目に。この船宿仕掛けがチヌ針0.8号でハリスは1.5号……ソウダには勝てない。結局、ウリンボ19匹と釣果を伸ばせずにお終い。魚信は結構あったし、針掛かりしたウリンボ(大物の魚信がなかった)の数ももっといたような気がするけど、全部ソウダガツオに持っていかれてしまった。
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金沢八景・一之瀬丸のLTイサキ五目船は8月いっぱい出船するようだが、ソウダに加えてワラサもやってくるとなると、へた釣りの腕ではどうにも対処しようがないと思われるので、2011年のイサキはこれにて終了。瀧本船長! 来年こそは縦縞の消えた大物イサキを釣らせてね!!
著者: へた釣り