やるやる詐欺案件をようやく1つ潰せた。羽田・かみや異次元三人衆の1人である浅居超人にお誘いいただいて…というか面倒をみていただいて、エギタコへ。苦手な軟体動物だし、初めてやる釣りなのでボウズでなければ上等くらいの気持ちで臨んだところ、へたにしては出来すぎの8杯。
席の確保まで浅居超人にお任せでいつも通り6時20分の送迎で船宿を目指す。前日は台風8号が関東を直撃し、今日も大荒れの天気だと覚悟していたが、風は少しあるもののこれくらいの風なら何度も経験している。船酔いダウンは避けられそう。右舷舳の2番目、3番目に並んで釣ることに。右舷舳にはN塚名人、左舷舳にはチャマ名人…規定数(20杯)突破が当たり前な顔ぶれに、割り当てあるかしらと不安になる。船長は淳ちゃん船長。多摩川を出ると予想以上の大荒れの海を富岡沖まで南下する。
浅居超人から教わった釣り方は、オモリが寝たり立ったりするくらいの小刻みな小突きを続け、ビニールがラインにまとわり付いたような感触がタコのさわりだから、もう少し小突き続けながらリールを巻いて竿を下げてから、竿が水平になるくらいまでアワセる。すごく分かりやすい説明だったが、分かったからといって上手くできるとは限らないのがへた釣りである。竿も浅居超人にみてもらいソルティボートカワハギで釣ることに。ビシアジ用の竿だと穂先が硬すぎるそうだ。しばらくタコのさわりを感じることなく苦戦するも…ようやくビニールがラインにまとわり付いたような感触があり……ビニールが釣れた。ビニールの感触が分かったので一歩前進?
その直後に人生初の狙って釣ったマダコを手にするのだが、投入直後に根掛かりが発生し、外れないので竿をまっすぐにして切りに行くと外れた。巻き始めると…なんだか重い。「タコかも~タコかも~」と間抜けな声をあげながら巻いてくると海面に食べごろサイズ(と教わった)タコの姿。「抜いていい?」と確認してから船内に。うねうね動く足に巻き付かれるのが嫌であたふたしていると浅居超人が外してくれた。ボウズ回避というささやかな目標はクリアできて、周りからするとなんでこいつこんなに喜んでるの?ってほどにはしゃいでしまう。
1杯目はさわりを感じて釣ったわけではないので次のテーマはさわりを察知して掛けること。なかなか次のタコには出会えずに、ストラクチャー寄りの底がガリガリのポイントへ。そんなポイントに移動すると、名人さんたちは喜々としてストラクチャー際へキャストしてマダコを引っ張り出してくる。キャストの精度の問題で真似できない。堤防際に戻ってようやく…「これタコかな?」な感触。タコだった。1杯目より小さかったので触れるかな~と思ったがやっぱり無理で浅居超人にお任せ。一度経験すればタコのさわりがどんなものか分かった。すぐに小ぶりなタコを釣りあげる。今度こそ自分で網に入れるのに挑戦したが…「キャー、やだっ」とか言ってるし…自分のヘタレっぷりに赤面するしかない。悪戦苦闘しながらも網に入れられたので…二歩前進?
これ以降は浅居超人の手を煩わせることなく、釣りに集中してもらえるようになった…わけがなく、タコを釣るたびに横でキャーキャー騒がしいので迷惑極まりない。釣る方は少しずつ慣れてきて名人さんたちの半分くらいのペースではマダコを掛けられるようになってきた。チャマ名人から「アワセないからバレるんだよ」との指摘。リールもキャスト時にバックラッシュしにくいブレーキを搭載したものを使った方がよさそう。あと、1キロ超えのタコも触れるようにならないと……。小さいの1杯はリリースし、7杯をお持ち帰り。頭をひっくり返して内臓を出して、目と口を切ってという持ち帰り前の処理も浅居超人にやっていただいた。マダコ初体験をいい釣行にしてくださった浅居超人、N塚名人、チャマ名人に感謝。
著者: へた釣り