いろいろあって釣行は27日ぶり。しばらく釣りに行けてないと釣りたい&食べたい欲がふつふつと沸いてくるのがカイワリである。久しぶりとか復帰1戦目なんかはいい確率で宇佐美へプチ遠征している。今回は亀泉 純米吟醸生原酒 CEL-24 うすにごりに合う肴ゲットというミッションも。
猛暑日なめていた。梅雨明けと同時に始まった猛暑。へた釣りの場合、釣りに行かない日は冷房の効いた部屋で日がな一日パソコンに向かって過ごすので、猛暑はブラウン管の向こう側の別世界の話でしかなかった。27日ぶりの釣行で朝8時に家を出た瞬間に茹だった。クーラーを引いて最寄り駅に行くだけで体が消耗していくのが分かる。宇佐美なら海が近いのでいくらか涼しいに違いないと期待したが…都心よりはいくらかマシかなという程度。いつも通り港入口の東屋でお弁当を食べてから治久丸を目指す。お地蔵さんには熱中症になりませんようにと願掛けしておいた。
夏のこの時期は初島沖ではなく宇佐美と網代の間の陸地寄りのポイントを攻める。水深も浅く、カイワリ狙いというよりはカイワリも狙える五目釣りになることが多い。シャクリの強さやスティ時間に変化をつけて魚を釣り分けて、伊豆の多彩な魚種を狙うのが楽しい。十五目釣りなんてこともあった。まずはカイワリ狙いで、スティほぼなしのシャクリで始める。3投ほど魚が触れてくる気配がなく、スティ時間を少しずつ長くしていくとようやく魚信。サバが3匹で仕掛けがぐしゃぐしゃに。
ここからしばらくつらい時間が始まる。サバをかわせる高速シャクリでは全く魚信を出せず。スティ時間を少しでもとるとサバがウィリーに飛びついてくる。釣り始めてから2時間、釣れたのはサバのみで、五目のつもりがサバ一目。船中カイワリの型を見たとのアナウンスはあったが、どうやればカイワリが釣れるのが見当がつかず、暑さで心と体を少しずつ削られていく。サバに悪態をつく元気もなくなり、無口に。釣り開始して2時間が経ってようやくカイワリ。普段ならタモを使わないサイズだけど大事にタモですくった。
カイワリが1匹釣れたら状況が好転するというわけではなく。釣れてくるのはサバばかりに戻る。サバにやられるのは癪なので、高速シャクリでサバをかわすが、サバが元気すぎてそれでもときどきは食ってくる。ポイント移動してサバが寄ってくるまでがチャンスタイム。この時間だけスティ時間などシャクリを工夫してカイワリを狙える。サバが釣れたら高速シャクリ一辺倒でサバを弾くことに。この方針に切り替えるとポツポツではあるがカイワリを拾えるようになってきた。うれしいのは型がまずまずで、25センチ超のお刺身で間違いなしサイズも混じった。
この日の木部船長は冴えていた。網代寄りのポイントだといろんな魚の群れにあたって五目釣りになると思い込んでいたが、この日はほぼハズレなしでカイワリの群れにあててくれていたような気がする。カイワリ以外はサバとアジが釣れただけで、五目釣りではなくカイワリ釣りを楽しめた。カイワリの活性は最後まで盛り上がることはなかったが、タイミングが合えば釣れてくれる。カイワリは最大25.5センチで9匹。アジは3匹釣ったがキープは味見用に1匹だけ。サバは数えてない。というわけで、亀泉 純米吟醸生原酒 CEL-24 うすにごりのお供はカイワリ刺し大盛りで。
著者: へた釣り