台風1号の残したウネリを嫌って湾奥限定で釣り物選び。シロギスかメバルかで悩んで金沢八景・一之瀬丸から午前メバルへ。猿島沖なら25センチ超えのサイズが混じって満足感抜群となるのだが、猿島まで行かなくても十分な数のメバルが釣れてしまう。型は控えめだが数は大満足。
予報では1日ほぼ無風で最高気温も20度近くと春というより初夏の陽気となるはずだったが、日の出前に玄関を出ると肌寒い。慌ててフリースを取りに戻った。金沢八景駅に着いても吹いている風が冷たく感じる。レインコートの上着を持っていたのでそれを着ての釣りとなった。釣り座は左舷舳。北寄りの風なので横浜側の岸壁に寄せたときに特等席になりやすい。前日の釣果が竿頭57匹と爆発していたので、西村船長に挨拶がてら釣況を聞くと「釣具メーカーのテスターの人の釣果ですから…」とのこと。腕の違いは明らかだが魚はいるということなので期待してもよい?
「10分から15分ほど走る」というアナウンスがあり、船は南へ。昨シーズンもやったことがある追浜の岸壁で釣り開始となる。このポイントあまりいい目に遭ったことがない。根が荒いポイントで波もないので少しオモリを浮かせてオモリが底を擦ったら持ち上げ、20秒ほどして何もなかったら底を取り直すことに。1投目から竿先をフルルと揺らしてからグンと持っていくメバルの魚信。竿が曲がった分持ち上げて待つと追い食いもあり。中型とやや小型の一荷で幸先のよいスタート。上の針と真ん中の針に食ってきた。浮いているということは活性良さそう♪
こういう日は1匹掛かったと喜んで巻いてしまってはもったいない。針掛かりしたメバルは逃げるために身を軽くするのか胃の中味を吐き出す。それがコマセとなって次のメバルが食ってくる。魚信タナで根に潜られないよう気をつけて待つと割とすぐに追い食いしてくる。逆に5秒粘っても追い食いの手応えがないならコマセの効果は切れているので巻き上げる。下針にカサゴが付いてしまうことはあるが、メバル×2かメバル+カサゴの一荷で釣れ続ける。仕掛けの回収は根掛かり後にエサの確認を数度しただけ。型は20センチ前後が多く25センチ超えの煮付けサイズは混じらないがこれだけ魚信が途切れないと文句なしに楽しい。
調子のよいときほど船長の判断も早い。最初のポイントでカサゴが優勢になりメバルの魚信に間が空くようになると粘らずに移動の合図。型狙いの猿島沖に行くに違いないと喜んだが、船は南へではなく北へ。後半戦は福浦岸壁で釣ることに。このポイントは返し波(船の上下)がきついのでオモリを底に着けてゼロテンションを維持する。こちらでも1投目から魚信がありやや小ぶりのシングル。なかなか追い食いは発生しないが1投1匹でコンスタントに魚信は出る。小雨が降り始め海中が暗くなったからかメバルが元気にモエビに飛びついてきて小気味よい引きで楽しませてくれる。
サイズアップを全く期待してなかったわけではないが、大きいのを選んで釣る方法は知らない。何度かこの重量感は煮付けサイズに違いないとぬか喜びさせてくれたのはベラだった。ハリスは0.8号。ベラの歯で傷んだ可能性があるのでベラが釣れたら枝スを交換する。メバルのサイズは22センチまで。後半ダブル率が低下したため少し失速したが、沖上がりの合図があるまで途切れずの魚信は出続けた。メバルは28匹。カサゴは基本リリースしたが3匹だけ空揚げ用に持ち帰った。煮付けサイズが1匹でも釣れてくれていれば癒しの度合が更にアップしたと思うが、欲張ると釣りの神様に嫌われる。今日は癒しの数釣り大成功で型狙いはまた今度♪
著者: へた釣り