大阪に一泊しての用事があり、せっかくの三連休だから京都に行くかと足を伸ばすことに。妻は京都は高校の修学旅行以来とのことで約40年ぶり。へた釣りも仕事の打ち合わせで何度か訪れたことはあるが観光となると…30年ぶり? 京都らしいええもん求めて一泊二日めし旨旅♪
大阪から阪急京都線で京都河原町まで40分ほど。お昼時を目指して到着する。お目当ての店は駅から歩いて10分ほど、八坂神社のすぐ前にある京つけもの ぎおん川勝。有馬温泉で食べて以来大好物になっている、大根をしっかり干したはりはり漬けをたまり醤油と山椒の実で漬けた「はりはり山椒」を買いに行くついでに、併設されているお茶漬処 ぶぶ家で京都の漬物を堪能する。11種類の漬物を味わえる「ぶぶ漬」が1650円。11種類以外にはりはり山椒や梅干しなどが添えられており、番茶でお茶漬けにしていただく。食べて美味しかったお漬物はお店で買える。はりはり山椒だけを買いに行ったつもりが…10種類ほどのお漬物と保冷バッグを買うことに。
舞妓さんに会えるかなと祇園の花見小路をゆっくりと散策し、突き当りの建仁寺へ。 風神雷神図や枯山水式庭園で知られるお寺で、京都観光の定番だ。風神雷神図はなんだかキヤノンの宣伝スペースになっていて興ざめだが、法堂の天井に描かれた龍の水墨画、双龍図が圧巻だった。お次はこれまた定番の観光スポットの清水寺へ。建仁寺から徒歩で20分もあれば着く。清水の舞台で記念撮影をしたら、京都に来たねという気分がそれだけで満たされる。
夜は先斗町へ。歴史を感じさせる建物に挟まれた幅2メートルほどの小路を散策しながら先斗町すいしん 本店へ。京やさい料理とおばんざいを楽しめる居酒屋だ。全9品(3850円)のコースをいただいた。おばんざいの小鉢に始まり、お吸い物、まぐろとイカと汲み上げ湯葉のお刺身、京野菜と和牛の七輪焼、京野菜と海老の天ぷら、筍ごはんと赤だしの順に食の進み具合に合わせて一品ずつ運ばれてくる。どの皿も間違いなく美味かった上に、この値段でこのサービスはうれしい。お酒は純米飲みくらべ3種がお勧め。飲み比べセットだと量が物足りないことが多いが、聚楽菊・古都千年・坤滴が1合くらいずつ運ばれてきて1210円だった。一人約5000円でこの内容だと満足度抜群だった。
ええもん探しは翌日の朝御飯も続く。ホテルは寝るだけと割り切って、朝から食べたい物を自分で探す。朝8時から空いている京菜味 のむら 錦店へ、おばんざい6種とあんかけ湯葉丼の八坂セットを食べに行く。小さなガラス製の小鉢に魚や高野豆腐、野菜などのおばんざいがきれいに盛られていて朝からテンションが上がる。湯葉丼は京都らしく餡かけになっており、御飯は22種の雑穀米で食感が面白かった。お味噌汁が付いて税込み1000円。
2日目の観光は妻のリクエストで伏見稲荷大社へ。千本鳥居の中を歩いて20分ほど稲荷山登山にも挑戦し、おもかる石を持ち上げてとこれまたベタな観光を楽しむ。昼食は伏見稲荷駅近くの手打うどん けんどん屋へ。しっかりコシあるものの、讃岐うどんとは違って麺の表面は少しけば立っている感じのうどんにつゆがよくからんで美味しかった。妻はきつねあんかけ、へた釣りはコシの強さを味わうために梅おろしぶっかけをいただいた。
せっかく伏見まで来たのだからと電車で中書島駅まで移動して、坂本龍馬ゆかりの寺田屋を見学するつもりだったが、コロナで中には入れず。目標を切り換えて、伏見の超レア日本酒である「蒼空」を求めて、京阪電車で一駅ぶん歩く。 地図を頼りに歩いていなければ絶対に見落としていたであろう藤岡酒造になんとかたどり着け、併設の酒蔵Bar「えん」で純米酒の短稈渡船・キヌヒカリ・山田錦とそのおりがらみを昼間っから楽しむ。飲みなれているせいか、山田錦が一番美味しく感じたので、お土産に純米吟醸生酒・おりがらみ山田錦を買って帰ることに。
著者: へた釣り