今季はやれないと諦めていたヤリイカ釣りに深場の勇者様のお誘いで行けることに。初釣りのタイヤ以来すっかり釣運に見放されているが、勇者様のお誘いということは釣れる公算が高いのであろうと考えていた。前日までは好調を維持していたのに…ヤリイカも俺が行ったら終わるやん。
金沢八景・一之瀬丸のヤリスルメ船は大盛況で3隻出し。前夜には満員御礼予約締切になっていた。釣り座の確保を勇者様にお願いして、いつも通り始発電車を乗り継いで船宿を目指す。これまでの2戦でお世話になったイカ船長の船は四隅が埋まっていたそうで、2号船の左右舷の舳で釣ることに。船長はカワハギやメバルでお世話になる西村船長だった。釣り座に座った時点で既に混んでいるなと感じたが、出船時刻が近づくとさらに数人増えて、オマツリを嫌ってお立ち台に。さらに、「もう一段上がった方が底が平で釣りやすいですよ」と教わり、スーパーお立ち台へ。
船は定刻に桟橋を離れて洲崎沖へ。イカ船団が見えた辺りで減速する。船団に合流するのかな?と思っていたら、手前から釣り開始となる。水深は150メートルくらいで、反応は底から20メートルくらいあるとのこと。ヤリイカ狙いなので底まで落として5秒待ち、竿を中段に、魚信がなければ上段へ持ち上げてエイヤと振り下ろす。名人はほかにもいろいろな誘い方を知っているだろうが、イカ釣り3戦目のへた釣りはこれしかできない。1ポイント目は空振り。朝一は乗ることが多いと聞くので少し嫌な予感。
嫌な予感はすぐに払拭することができた。次のポイントでオモリ着底後に中段まで竿を持ち上げると竿先にはっきりと分かるグングンと引っ張るような魚信。頭上に竿を持ち上げて針掛かりを確定させる。追い食いは狙わない。バレるのが怖いのでとっとと電動で巻き始める。巻き上げ中も竿先を引っ張るような抵抗をする。水面下にイカの姿を確認する。大きなサイズのヤリイカだった。イカを見るとツノを投入器に入れるのを放棄して全速でイカを船の中に入れる。あとで船長からツノの扱い方についてレクチャーを受けることに。
2つめのポイントでヤリイカをゲットしたので、今日もツ抜けくらはできそうな気がしていたのだが長い長~い沈黙訪れる。全くイカからのコンタクトはなく3投目、4投目…とすぎていく。周りを見るとスルメイカが釣れていた。あまりに何も起きなさすぎてもう少し上まで探ってスルメイカ狙いに切り替えようかとも思ったが、釣れてしまうのは仕方がないができれば触りたくないスルメイカを狙うのは…と考え直して底で我慢。11時半くらいに本日二度目の魚信があったが巻き始めても全く暴れない。ヤリイカはヤリイカだったが……魚に齧られていた。勇者様いわくマダイではないかとのこと。1杯とカウントするのはあれなので0.5杯。
まだ時間はたっぷりあるのに…へた釣りは本日これにて打ち止めとなった。勇者様はというと、渋い渋いと言いながらもヤリイカ&スルメイカをポツポツとは釣っている。ヤリイカの3点掛けなんて流しもあった。何が違うんだろうと考えるのは無駄。たぶんなにもかも違う。「渋い時ほどツノの差が出る」とのことで、お勧めのキラッっと針に変えてみたが好転せず。お手上げである。勇者様は船中一番なのに不満たらたらの14杯。「晩御飯に足りないでしょ」とヤリイカを1杯お裾分けいただく。ヤリイカは8杯→11杯→1.5杯…最低釣果を大幅更新。
著者: へた釣り