この2年、開幕戦が最終戦とあまり本腰を入れていないカワハギ釣りだが、今季は3年ぶりに一之瀬丸の感謝デー釣り大会に参加予定。出る限りは好成績を残したいのでぶっつけ本番ではなく、練習釣行へ。デカハギの釣り方…すっかり忘れている。カワハギの釣り方自体かなり怪しい。
前夜に金沢八景・一之瀬丸のカワハギ船は満員御礼になっていたので、割り当て少なそうというのは覚悟したが、デカハギ釣りの愚策を練ってきたへた釣りとしては、数はどうでもいいので船中一デカいカワハギは釣りたいと考えていた。誘いすぎずにカワハギを寄せるピカイチくん、カワハギを餌に執着させるアミノ酸増し増しアサリのハギポン、3粒で1匹を確実に仕留める密集仕掛け。船の混み具合からオマツリの原因になるアワビ貼りブレードは封印したがデカハギ狙いの愚策3点セットだ。久しぶりのカワハギなので忘れ物がないように細心の注意を払ったつもりが……帽子を忘れた。帽子がないと目線動画を撮影できないのでトホホ。
船は40分ほど走って竹岡沖へ。出船前に西村船長からは「あんまり模様よくないです」と言われていたが、一投目でいきなりモゾモゾというカワハギが近づいた感触。ゆっくり誘い下げて掛けにいける魚信になるのを待つ。ガッガッと竿先を叩く。ゆっくり竿を持ち上げて針掛かりさせるのだが……掛からず。まだ近くにカワハギはいるはずなので慌てず誘い下げると再びガッガッとはなったが今度も空振り。掛けるのが下手だという自覚はあるが…最初の魚信を2連続でとは幸先が悪い。2021年のカワハギ第1匹目はその10分後にゲットできた。15センチを切るかわいいサイズだが約1年ぶりのカワハギに安堵する。
船長はマメにポイントを変えて流し直してくれるが、魚信が遠い。カワハギだけでなく、トラギスやベラといったゲストの魚信すらほとんどない。辛抱強く叩き下げてふわふわと誘い下げてタイミングが合えば魚信がやっと出るという雰囲気。2匹目を釣るのに30分、3匹目を釣るのにさらに30分、4匹目はその1時間後という痺れるペース。それでも周りよりは釣れているのだから文句を言わずに頑張って釣り続ける。デカハギさえ1匹釣れてくれれば報われる。
5匹目はすぐに釣れた。これが本日最大になってしまった。21.5センチ。似たようなサイズは何匹か釣れた。3匹合計長は60数センチ止まりだった。デカハギが船中全く上がっていないのなら仕方がないと諦めもつくが、船長のアナウンスでは船中4、5匹は良型が上がっており、へた釣りの右隣の人も尺級を釣りあげている。一方のへた釣りはというと順調にサイズダウンしてヨソギじゃないよねと確認しなくてはいけないサイズしか釣れなくなってしまう。
仕掛けを動かしすぎなのかも?と修正点を探っていると、風が強くなってきて海が荒れて始めてしまう。波の上下は釣りにならないほどではないが、風のせいでカワハギのモゾモゾという前魚信は全く取れなくなってしまう。臨戦体制に入るのが遅れるとかえって早合わせになってしまうようで5連続で掛け損ね。アサリはいじられてはいるが針が口に入る前に掛けにいってしまっていた。もう少し待つと決めると今度はアサリを取られてしまうので悩ましい。海が荒れた後半は大失速して2匹追加できただけで、昨年に続いてツ抜けの1匹足りない9匹で終了。小さいの3匹をリリースし6匹お持ち帰り。ゲストはフグを1匹釣っただけで最後までトラギスもベラも登場しなかった。
著者: へた釣り