本腰入れてやってないけど1匹全長勝負ならなんとかなるとあま~い目論見で参加した一之瀬丸感謝デー釣り大会【カワハギの部】。過去2回優勝し、10位以下に沈んだことは1回だけという非常に相性のよい大会のはずだったが、なに1ついいところなし。チャンスはあったが腕がない。
午後からは西南西の風が10メートル以上吹く予報だったが、朝、家を出るとほぼ無風。気温は0度だがしっかり着込んでいたので寒さは感じなかった。始発を乗り継ぎ金沢八景を目指す。冬至が近いだけあって駅についても真っ暗。海が近いからかはじめて寒さを感じる。一之瀬丸は4部門の大会が同日開催なので活況。釣り座のクジを引くと「2-10」。2号船の左舷舳だった。西村船長船以外のカワハギ船に乗るのは初めてだ。時化始めると激しく上下する舳なので午前中の凪いでいるうち勝負と覚悟する。
本腰は入れてないが、デカハギ釣りに関しては「愚策」と名付けた蓄積があるはずだった。誘いすぎずにカワハギを寄せる集魚錘のピカイチくん+アワビ貼りブレード、三粒で確実に1匹を仕留める密集仕掛け、そしてカワハギを餌に執着させるアミノ酸増し増しハギポンアサリ。最初から全部投入する。ポイントは竹岡沖の20メートルから。軽くキャストして底をピョンピョンと跳ねさせながら船下に。底を30センチ切ってフワフワと誘うとすぐに魚信。一発目は掛け損なって二発目で無事針掛かり。船中1匹目を釣り上げたが15センチに満たないリリースサイズ。
大粒のアサリを使って小さなカワハギが食ってきにくくしているはずなのに、なぜか小さいのばかりを連発してしまう。底をもう少し…50センチくらい切ってチビハギを避けようと企んだが餌を全く取られなくなる。焦れてタナを下げるとチビハギが釣れてしまうのでう~~むと唸るほかない。すぐ横で28センチ超えの検量サイズが釣れたのでデカハギはいる。でも、釣れるのは……。釣り運が悪いという自覚があるときに大会になんて参加するもんじゃない?
お昼ぐらいから強まる予報だった風が10時を過ぎると吹き始める。上手く釣れていないときに海まで荒れるとお手上げだ。舳は船べりに身体を預けることができないので、体幹トレーニングをしながら釣りをしている感じ。キャストして寄せてきている最中に、25センチはあるかな?というまずまずの魚信があり、一度は針掛かりもしたがバラし。ダメなときはこういうもんである。小型ばかり釣れるのでピカイチくんの5灯版を投入しほとんど誘わないなんて釣り方も試したが、釣れてくるのはやはり小型のみ。
海はどんどん悪くなっていく。根掛かりしそうな底ガリガリのポイントで、少し高めを攻めていると今日一の魚信。ゆっくり誘い下げて掛けにいく。掛かった瞬間竿を持ち上げるのに少し苦労する手応え。「よっしゃ~」と大声で叫んでから巻き上げ開始。「これバラシたら泣く」なんてことを言っていたら…案の定バレた。涙こそでなかったが瞼のあたりがぶわっとなった。直後に魚信があり、検量してもらうことになった26.4センチが釣れた。レギュラーサイズのはずが今日に限れば大きく見えた。西村船長船では尺超えが2匹出ていたようで、箸にも棒にもかからず17位。参加賞のシラスとお歳暮?をもらう。
著者: へた釣り