緊急事態宣言で金沢八景より南に行くのは自粛していたため、実に175日ぶりの宇佐美・治久丸へのカイワリプチ遠征。半年ぶりともなると釣り方覚えているかしら?と少し不安もあったが、アホな頭では覚えてなくても体が覚えているものである。開始直後に立て続けに2匹。そのあとは…。
半年ぶりともなるといろいろなものが変わっているもので、熱海行きに使っていた快速アクティーがなくなっていたため、熱海駅で早めの昼食を摂るには10分ほど早い電車に乗らなければならなかった。ところが電車に10分ほどの遅延が発生し、集合時間には間に合うものの昼食を摂る時間はなし。宇佐美駅に着いてからコンビニで何か買って港で食べるしかないかと考えていたら、駅前のラーメン屋(お好み焼き屋?)がなくなって代わりにお弁当屋さんができていた。おにぎり2個と4個入りのからあげを買って380円。海水浴場入口にある東屋で海を眺めながらいただくことに。コンビニ弁当よりは間違いなく美味い。これからは熱海駅では食事をせずにここで昼食を買う。港入口のお地蔵さん(釣りの神様?)に久しぶりなのでご挨拶してから治久丸へと向かう。
午前はあまり様子がよくなかったようで、朝の早い時間にだけ魚信が出てそれっきりであったようだ。初島のポイントは潮も速かったようで、苦戦の予感。カイワリの主戦場である初島沖の水深80メートルくらいで釣り開始となる。オモリが着底したら仕掛けの長さ分の3メートルすぐに底を切って仕掛けが潮に馴染むのを待って、50センチ刻みでスティ0の超高速シャクリ開始。速ければ速いほど、鋭ければ鋭いほどいいのであるからカイワリシャクリは楽しい。すぐにカイワリっぽいようななんか少し変な魚信が出る。巻き始めるまでは半信半疑だったが、引きはカイワリ。開始ものの3分で175日ぶりのカイワリを手にする。なんとスレ掛かり。ウィリーに突っ込んできている証なので、今日はいいかもな滑り出し。
スティ0の高速シャクリで魚信が出れば、もう迷うことはない。とにかく高速かつ鋭くそれでいてきっちり止めることを意識してシャクリ倒す。シャクって穂先が水平に戻ろうとしている最中に穂先がグンッと入る。スレ掛かりの1匹目よりも重量感があり、巻き上げ中も間欠的に鋭い引き込みをみせる。大事をとって手巻きで慎重にやり取りして無事取り込めたのは25センチ級のお刺身サイズ。船長が写真を撮りに来てくれて「おかえり」と声をかけていただく。2匹目ゲットまで10分かかっていないのでこれはもうツ抜けは当たり前で20匹くらい狙えるかもなペースだったのだが…それ以降ぱったり。シャクれどもシャクれどもな時間が始まる。ハチビキかロウソクチビキの幼魚(?)しか釣れなくなって大減速。イサキ狙いに切り換えるも魚信なしに焦れて底まで落してカサゴの仲間(ヒレナガカサゴ?)など得体の知れない魚ばかり釣る。
イサキは卦もなしですぐにカイワリに戻るが今度は潮が速くなってしまい極めて釣りにくくなってしまう。30センチ刻みの弾丸コマセを試したが不発。主戦場は見切りをつけて陸寄りの水深60メートルくらいのポイントに移動する。底が砂泥っぽい手応えだったので、イタズラで底から3メートルはアマダイ狙いでその上はカイワリ狙いで誘ってみることに。底付近で穂先に違和感があったが小魚っぽいので無視してシャクっていると何かがアタックしてきた手応え。シャクるのをやめて待つと重量感だけはある魚信になって大きなマトウダイ。底で掛けたトラギスに食ってきた。続いて待ちに待った小気味よい魚信が出て3時間ぶりのカイワリ。お次はウィリーにアタックしてきた感触はあったが弾く。カイワリがバンバン釣れている日なら弾く魚信は本命ではないので無視してシャクり続けるが、魚信に飢えているのでシャクリを止めて食わせる。定番ゲストのチダイがウィリーに食ってきた。
最後は宇佐美港近くの漁礁周りのポイントへ。秋になるとカンパチを狙えるポイントだ。カイワリもいないわけではないので、カイワリ狙いの高速シャクリを継続することに。シャクればいくらでも魚信はある。竿先をフルルと振るわせるのはだいたいアジ。あまりアジは欲しくなのでぞんざいに釣って、それでも取り込めた分だけ持ち帰ることに。いるのは分かっていて、比較的高速なシャクリに反応してくれるある魚を裏本命にしていたら1匹だけ釣れた。メジナだ。これでお持ち帰りはカイワリ×3、チダイ×1、マトウダイ×1、メジナ×1、アジ×9、キダイ(リリース失敗)×1の六目16匹に。好漁とは言えないが宇佐美での釣りを久しぶりに楽しめたので良し♪
著者: へた釣り