キンメダイにはきっちり丁寧に仕掛けが整理できないから嫌われたと理由は分かっている。では本日のクロムツにはどうして? クロムツとしか考えられない魚信は何度かあったが、掛からんバレるを繰り返しもボウズもあるかもと覚悟した。37センチの良型で溜飲は下げたものの…なぜだ?
羽田・かみやのLT深場五目へ。久里浜~剣崎沖の水深250メートル前後のポイントでクロムツをメインターゲットに釣れる魚を釣る。人生初のアカムツもクロムツもLT深場五目で釣った。釣運のいい方ではないがこの釣りに関しては割と運のいい方と考えていたのだが……先週に続いてな~んかうまくいかなかった。送迎バスを利用して船宿に到着すると受付番号13番。右舷の舳から二番目か左舷の舳から三番目が空いていた。左舷はY田名人の隣で楽しく釣れそうだったが取り込みやすさを優先して右舷に入る。淳ちゃん船長より「久里浜沖を目指す」とのアナウンス。およそ1時間の航路だ。
本日のテーマはキンメダイなど針数の多い釣りにも対応できるようにきっちり丁寧に仕掛けを扱うこと。枝間140センチの5本針仕掛けをマグネットに並べていく。幹糸や枝スを船内に垂らすために投入時にひっかかりそうな突起物を養生テープで覆って、さらにタオルで包む。ホースを仕掛けがくぐらないようにバケツの穴に突っ込んでしっかり固定する。これで仕掛けを船べりから内側に垂らしても大丈夫なはず。あとは仕掛けをクロスさせたり踏んだりしなければきっちり丁寧に投入できるはずだ。仕掛けの投入は問題なくできた。投入はできたが…仕掛けを海中に入れられるのは当たり前のことで投入できたから釣れるってもんではなかった。
いいポイントを当てたらしく第一投目から魚信が出た。魚信は小さく優しい感じだったのでたぶんシロムツ。針は5本ある。シロムツでいちいち巻き上げてられないので粘っていると右隣の人とオマツリ。一緒に巻き上げるとへた釣りの仕掛けにはシロムツが2匹、右隣の仕掛けにはなんとクロムツが1匹。船下にクロムツがいることが確認できたわけで大慌てで仕掛けを直していると、今度が左隣でクロムツ。さらにはトラフグまで。焦るなという方が無理であるが焦るとかえって仕掛けを直すのに時間が掛かってしまう。ようやく復帰でき5メートルくらい底を切ってストンストンと1メートルくらいずつ落として誘うと竿先ガコガコなクロムツの魚信。活性がよさそうなので追い食いを狙うが発生せず。巻き上げ中も暴れるので30センチ以下ということはない手応えだったが…あと100メートルくらいで急に暴れなくなる。針が切れていた。暗雲。
ほかに釣り方を知らないのでストンストンと誘い下げ続けると、微小な魚信はあるが全部シロムツ。ときどきガコというクロムツらしき魚信もでるものの…アワセにいくと空振り、早すぎるのかもと様子を見て二度目の魚信でアワセようとするが二度目の引きがない。魚はいるのに釣り方が分からない焦れる展開。オマツリ?という変な食いあげ魚信があり、あ~あと巻き上げ始めると急に引き始める。指3本半くらいのタチウオだった。久里浜のポイントは潮が動かなくなりシロムツ3匹、タチウオ1匹で終了。剣崎沖まで南下することに。ほかの人が釣れているポイントで釣れなかったのでクロムツボウズもあるかもな展開。
剣崎沖で待望の竿先ガコガコな絶対クロムツな魚信が訪れる。アワセ方はいろいろ試したがここまで一つとして成功していないので、鬼アワセからの追いアワセ。やっと掛かった! 追い食いなんて贅沢な夢を追える身分ではないので即巻き上げ。巻き上げ中もほどよく暴れてくれる。釣り始めて3時間以上経ってようやく出会えた本命クロムツ37センチ。これ以降は潮は速くないはずなのにオマツリが多発し、仕掛けを親子サルカンの上下で切っては結びの繰り返し。シロムツ何匹か(目玉&胃袋が出ているのでキープ)と小さなユメカサゴ(全部リリース)が釣れただけで沖上がりの時間に。クロムツが掛からないと悩んでいた時期があったが、掛からない病が再発したみたいなので当時の記事を読み返すことにする。
著者: へた釣り