苦手な魚が多々あれど、タチウオに関してはポンコツだと自覚している。魚信に対して針掛かりする確率は1割以下なんてこともある。本日に限れば魚信れば5割は獲れて9匹とへた釣りにしては上出来。リレーのアマダイも魚信はあったがアワセた瞬間これじゃないと分かるサイズばかり。
土曜の午後に予定していた宇佐美へのカイワリプチ遠征が出船取りやめになって急遽、羽田・かみやのタチアマリレーに行くことに。気持ちと道具の準備ができていない釣りは大失敗に終わることが多いので、カイワリから最小限の荷物の入れ替えで行ける釣り物を選んだ。竿とリール、天秤などは共通でFLビシをオモリに、仕掛けを持っていけば大丈夫。受付番号は16番。胴の間かなと覚悟して桟橋に向かうと、なぜか左舷の舳から2番目が空いていた。舳にはナベ名人、右舷の舳にY田名人……へた釣りの分の魚が船下に残っているかな?と不安になる釣り座だが……。
先にタチウオからという指示があり「40分ほど走って本牧に向かう」とのこと。本牧? タチウオで本牧は経験がない。船が止まったのはアジやメバルをやるようなポイントの少し沖の水深40メートル前後。底から7、8メートルくらいまで探って釣る。食いタナが狭いので30センチ刻みでキビキビと誘いを入れるとすぐにコッというタチウオがエサを咥えた手応え。基本通り誘い上げ続けるとグンッと穂先を引き込んだがなんか重量感が足りない。指2本のネクタイサイズでスタート。続く魚信は少し迫力アップし指3本。これが本日のレギュラーサイズだった。
タチウオは魚信は出せても掛からないで苦しむことが多いが、よほど高活性の群れだったらしく。釣り初めて30分であっさり5匹釣りあげる。右隣からはナベ名人の「どやぁぁぁあああ」なるアワセが決まったときの怒声、背後からは「入れパク、入れパク」というY田名人の楽し気の声が聞こえその直後にタチウオが船底で跳ねる音。なんかよく分からないプレッシャーを感じつつ、少しずつ針掛かりさせるのが難しくなっていくタチウオと真剣勝負。ゆっくりリールを巻くだけにして食い込ませるなどあれこれ工夫をして10時まで頑張った。結果は9本。うち3本は指2本で食べるとこがないのでリリースした。最大は指3.5本。実釣1時間半で9匹はへた釣りにしては出来すぎ。
アマダイのポイントまで40分ほど南下する。保田沖のデカアマダイが混じるポイントで釣り再開となる。何日か前に50センチ超えも出たそうだ。富戸でのオニカサゴ釣りで上手くいったのでピカイチくん+胴突きオモリを試してみることに。オモリが着底したら50センチ底を切って、50センチ刻みでスゥーと聞きあげてくる。待ちはほぼなしで聞き上げを5回繰り返して底から3メートルまでを探る。タチウオ同様こちらもすぐに魚信があった。魚信はアマダイっぽいがアワセると軽い…軽すぎる。25センチちょうどでぎりぎりポニョ呼ばわりされないサイズ。続いてさっきのよりはちょっとマシかもな手応えだったが26センチ。さらに22センチを追加して最初のポイントでポンポンと3匹。サイズがサイズなので素直に喜べないが本命魚には違いないので釣り方はあっている気がする。
その後、何か所かポイントを変えると、大失速する。アマダイだけでなくキダイやトラギスからの魚信もなくなりつらい時間帯に突入する。辛抱強く誘い続けるしかない。少しシャクる感じにしてエサを速く動かしたり、逆に食わせの間を作ってみたり、ピカイチくんを赤にしたり緑にしたりあれこれやってはみたものの釣れたアマダイはさらにサイズダウンした真正ポニョが1匹だけ(奇跡的にバケツで元気に泳いでいたので海にお帰りいただいた)。ポニョの恩返しを期待したが遂には魚信を全くだせなくなり沖上がりの時間に。かみやの釣果は23センチ以上をカウントというルールだったので公式釣果は2匹。
著者: へた釣り