魚のご機嫌がいいことを前提にタイラバ・カイワリリレーが面白そうと釣行したが大きな間違いだった。両方そう簡単にはいかない難問。限られた時間で難問2問は解けなかった。ほぼ初体験のタイラバはいいとこなしでタツノオトシゴが引っかかったのが見せ場? カイワリも小型2匹。
コロナ禍のせいで宇佐美へのプチ遠征は3月7日以来だから約5カ月ぶり。Go To キャンペーンの影響で、電車が混まなければいいなと考えていたがガラガラだった。2人掛けの座席に座ったが熱海に着くまで隣に人は座らなかった。自身の感染リスクだけに絞れば首都圏の船宿に行くよりも安全かも。宇佐美駅に到着する。伊豆の空気はすっかり夏になっていたのがうれしかった。ビーチにはちらほらと海水浴客の姿も。そんな様子を撮影しながら港まで徒歩で。午前はカイワリで出船していた治久丸は既に港に帰ってきていた。
釣り座は右舷の舳。艫にはNob名人の姿も。まずはタイラバで深いところからやっていくとのことだったので120グラムのオレンジ色のタイラバを付ける。ポイントはカイワリとほぼ同じで初島沖の水深90メートルくらい。底が取れるかなと心配だったが120グラムといえば約30号なので底は問題なく取れた。底にオモリが着いたらすぐに巻き上げた方がよいと教わっていたので間髪いれずに巻き上げ始める。巻くスピードが大事らしいので、1秒でハンドル1回転くらいを目安に少し早めと少し遅めを試してみたが…何も起こらない。タイラバが悪いのかもと次から次へと新しいのを試してみたが変化なし。カワハギには効果絶大のラバマックスを投入するも何も起きず。
できることがすごく限られている釣りというのがタイラバに対する感想。一定の速度で巻くだけで魚信があっても食い込むまで巻き続ける。約2時間リールを少しだけ速さを変えて巻き続けていた。Nob名人が大きなキダイを釣った以外に船中魚信なし、水深30メートルくらいの浅いポイントに移動してようやく、へた釣りのタイラバにも魚信が。コツコツと魚がタイラバを咥えた感触があり、そのまま巻いてくるとすぐに穂先を引き込んだ。マダイでないのは引きで分かる。ホウボウだった。ボウズだけは免れた。そのあとタイラバにくっ付いてきた魚がもう1匹。タツノオトシゴの赤ちゃん。タイラバでホウボウとタツノオトシゴが釣れることは確認できた。
15時くらいからカイワリにリレーする。タイラバと同じく水深30メートルくらいから。船長から「7メートルくらいまでシャクって」と指示が出る。カイワリを釣りたいので高速でシャクリ倒すという作戦。最初の魚信は底を仕掛けの長さ分切って数シャクリで出た。カイワリのキュンと引き込む魚信ではなく、グーッと穂先を持っていく魚信。ホウボウだった。タイラバで2時間半かけて手にした釣果に開始早々並んだ。コマセは偉大だ。お次はカイワリよりも重量感のある引きでチダイが釣れる。3度目の正直でようやくカイワリ。サイズは20センチと小型だが浅場で掛けたカイワリの引きは強烈で面白い。ボウズだけは回避した。5カ月ぶりに最強のお刺身を食べられる。
その10分後にキュンと穂先を持っていく小気味よい魚信があって2匹目のカイワリ。立て続けに釣れたのでこのままコンスタントに釣れてくれるかもと期待したが次の魚信はまたもホウボウ。ホウボウってカイワリ同様、速いシャクリに反応する魚なのかも……。3匹目のホウボウを釣って以降、沈黙する。「漁礁に行ってみましょう」というアナウンスがあり、泳がせでカンパチを狙う漁礁のポイントへ。このポイント魚種豊富で楽しいのだが、カイワリが釣れたという記憶…数えるほどしかない。まずはベラ、イサキ、マルアジ、サクラダイ、そしてマアジが釣れる。マアジは早いシャクリにはついてこれないのでかわせるが、最後だけはスティ時間を長くして5匹だけお土産にキープした。
著者: へた釣り