観音崎より手前の湾内なら時化ないと思っていたら朝のうちは予想外の海況。苦手な長ハリスに悪戦苦闘しながら良型のクロダイを立て続けに2匹。そのうちマダイも釣れるに違いないと気合を入れて誘い下げ続けたが、何が気に入らないのかそれっきり。マダイへの苦手意識を募らせる。
午前中は雨と覚悟していたが家を出る時間帯は傘なしでは歩けないほどの雨脚。風まで強く傘を煽られる。こんな予報だったっけ?と感じたがおそらくこんな予報だったことは京急の品川駅で気づいた。竿とクーラー持参の人がいないわけではないがいつもの日曜日に比べると明らかに少ない。金沢八景・一ノ瀬丸からマダイ五目へ。本日のテーマは置き竿にせずに誘い下げ続けてマダイに口を使わせるだ。竿を3メートルのムーチングロッドではなくシマアジ用に買った海明50-240に、リールもフォースマスター600DHとライト化してある。片舷6人で出船。海はちょい荒れ。
瀧本船長に仕掛けの長さを確認すると「8メートルで」との指示。10メートルで作っておいた仕掛けを2メートル詰めて8メートルにする。昨日の八景沖は海が悪くて立ってられない状態だったそうだ。本日は時化模様ではあるが立ってられないほどではない。桟橋を離れ10分ほどのポイントで釣り開始。水深は20メートル。17メートルでビシを止める。底から仕掛けの長さ(8メートル)分だから12メートルまでコマセを撒いてタナを取る。竿先を下げながら1メートル巻く。頭上まで竿を持ち上げる。そこからゆっくりと竿を下げて2メートル幅を誘い下げる。1メートル誘い下げるのに10秒くらいかける。
20分ほどコマセを打ち返していると最初の魚信が訪れる。誘い下げ中に魚信が出たので作戦通り。重量感のある引きだし竿を叩くのでタイっぽい手ごたえ。巻き上げ中にも何度か竿を引き込むがドラグが出るほどではない。40センチくらいのクロダイだった。本命のマダイでこそなかったがいい滑り出し。やってることは間違えていないと自信を持って釣れるようになる。すぐに次の魚信があるが竿先をプルルと震わせただけ。20センチくらいのアジだった、1メートルもクッションをつけているとこのサイズのアジだと全く引かない。
これはマダイでしょ!!という魚信が9時15分ごろにあった。最初のクロダイより明らかに引くし重量感がある。マダイに違いないと喜々としてそして慎重にリールを巻く。ビシを取ってハリスを手繰る。海面にシルエット。大きい。大きいけど赤くない。50センチ近いクロダイだった。釣り始めて1時間半ほどでクロダイを2匹。まだ時間はある。魚の活性は悪くなさそうなのでそのうちマダイも釣れるだろうと誘い続ける。次の魚信でケチがついた。暴れ続ける下品な引きはサメ。さらにお次はへた釣り家で今年は禁忌な魚になっているイナダ。イナダを釣ったのは11時すぎ。沖上がりは15時なのでまだまだ時間はある。
時間はたっぷり残っていたが魚信はさっぱりなくなった。このころから風が弱まり、海は凪ぎ始めた。凪になったら魚の活性が落ちてしまった。しつこさだけが取り柄なので、頑張って誘い下げ続けたが何も起きない。すぐ横で置き竿にしている人はクロダイやサバなどを追加していた。もしかして置き竿有利の時間帯? あとで聞くと仕掛けを6メートルにしたところ、魚信が出るようになったそうだ。誘いより仕掛け長を試行錯誤する方が効果あるのかも? マダイは船中3匹釣れたそうだが、へた釣りへの割り当てはなし。
著者: へた釣り