ゴールデンウィークはゲキチンウィーク。ここ数年、釣果に恵まれたことがない。それでも休めるから釣行する。初戦は金沢八景・一之瀬丸から遠征五目。撃沈しにくい釣り物を選んだつもりだが……今年はなんとかなった。アラフォー食べ頃アマダイに癒してもらえてそれなり以上のお土産あり。
家を出た瞬間、樹木がザーと音を発する強風。しかも寒い。予報通りなら10時まで我慢すればあとはベタ凪のはずだが、あと数時間で収まる風という雰囲気ではなかった。釣り座は指定席ともいえる右舷の舳。風を嫌って舳は敬遠されたのかと思ったが、船に乗ると舳が空いていた理由が分かった。右舷は艫から3人を除いて貸し竿のグループ。船宿で席を割り当てたので舳だけおひとり様用に空いていたってことみたい。レンタルライフジャケット率が高く子供連れも多い。ゴールデンウィークらしい賑やかさ。左舷の大艫には極悪連合のA部名人、左舷大艫にはN○b名人の姿も。名人2人が大艫だと艫寄りの方が有利なのかな?と不安になったがほかに席は空いてない。
出船前に伊東船長にマダイからやるのかと確認すると、今日はマダイは狙わないとのこと。マダイ船の瀧本船長に聞くと「簡単じゃないです。昨日はハリス15メートルとかで食ってきた」という釣況らしく、遠征途中の行きがけの駄賃でマダイもゲットは無理と判断したようだ。船は約1時間かけて洲崎沖へ。飛沫をかぶるので退避していたキャビンから出ると想像よりもかなり海が悪かった。波の上下で舳だと生命の危険を感じるレベル。それでも頑張って釣る。船長からの指示は「90メートルから85メートルまで探って」だった。タナは海面から取る。波の上下があるのでスティ0は諦めてスティ3秒のスローな釣りに。魚信はない。タナがおかしいのかたま~にヒメが食ってくるだけ。やっぱり撃沈ウィークなのかもな幕開け。
ポイントを何度か変わる。船中オキメバルやイサキの型を見たというアナウンスがあるが、蚊帳の外。オキアミにしか食ってこない日なのかもとも考えたが、そのオキアミすらヒメ以外には齧られないのだから成す術なしで時間が過ぎる。釣り始めてから1時間近く経った10時少し前にようやく魚信。重量感はないが小気味よく穂先を引き込んでくれるイサキらしい魚信だった。ゆっくり巻き上げていると追い食いが発生した気配。2019年ゴールデンウィーク最初の釣果はイサキのフォースだった。その後、しばらくイサキが遊んでくれた。追い食いこそなかなか発生しないが、頑張ってシャクっていると穂先をキュンと持って行く。12時少し前まで洲崎沖で釣ってイサキを10匹。オキメバルは1匹も釣れなかった。アカイサキやシキシマハナダイなどの定番ゲストも現れず。
「アマダイを狙います。コマセは詰めないで」とのアナウンスがある。遠征ウィリー五目からウィリーが取れて遠征五目になった理由はアマダイも狙うから? 15分くらい走ってアマダイのポイントに到着する。水深は100メートルくらい。ビシが着底したら1メートルほど巻き上げて、50センチ刻みでフワリフワリと誘うとすぐに魚信。キダイのダブルだった。誘いすぎるとキダイ優勢になるのでフワリ20秒静止フワリ20秒静止に切り替える。本命である底から仕掛け分のタナでは30秒待ってみる。それっぽい魚信があったが重量感はなし、20センチを少し切る事案サイズのアマダイ。お次はまずまず重量感ありで40センチを少し切る食べ頃アマダイ。さらに35センチを少し超えたミドサーアマダイを追加する。アマダイ釣りは1時間半だけだったので2匹(3匹?)はえっへんな釣果だ。
最後に「根周りを狙う」とのアナウンス。根というからはオキメバルかな?と思ったが、アジの群れに当ててお土産を確保する時間みたいだ。アジ以外にチダイなども釣れることがあるという。「75メートル~70メートルを探って」という指示。シャクっていると穂先をフルフルと震わせてからグンッと持って行くアジの魚信。30センチ近くはあるが少しスマートなアジが釣れた。ウィリーでアジを釣るのがあまり得意ではない。針のサイズが小さいので巻き上げ中のバラシが多く、数を伸ばせない。なんとか5匹だけ釣り上げて沖上がりに。アマダイいるから撃沈してないもん!!
著者: へた釣り