やっちまった!! 今季初の マゴチボウズ。金沢八景・一之瀬丸では2戦連続のボウズ。2戦とも本命からの魚信なしの完全試合をくらっている。何かが狂っている。一之瀬丸マゴチ童貞卒業できると思っていたがまさかのおあずけに。船上で意気消沈し虚ろな目で穂先を眺めタナを取り直す。
朝からテンションは下がっていた。玄関を出ると小雨模様。晴れの予報だからこの日に釣行することにしたのに、曇りの予報になり、小雨まで降っている。「照り込みで濁りが入って活性があがる」というのがどういう状態なのか実際に体験しに行くという釣行のテーマが満たされそうになくなった。その上、小雨はイサキの活性が上がる条件、 マゴチではなくイサキだったかもと考えても仕方ないことを考えながら一之瀬丸へ。金沢八景駅に着くと雨は止んでいたが空はどんよりと暗く「照り込み」が発生するとは思えない。片舷7人ずつの右舷の後ろから3番目に釣り座を決める。
前回一之瀬丸のマゴチ船に乗ったのは4月のことだったので、照りゴチシーズンは初めて。エサは基本サイマキエビだが、出船前にお願いすればマハゼを1匹100円で買うことができる。船長にどちらがよいか聞くと「どちらでも釣れている」とのことだがエビの方がフグなどにやられやすいと説明される。マハゼも試してみるかと5匹だけ購入し、エビ5匹、ハゼ5匹をもらう。最初のポイントは港の入口の「SUMITOMO よこすか」の周辺。水深は16メートルくらい。まずはエビで釣ることに。すぐに右隣で魚信があるがバラシ、続いて左隣りで小型だが マゴチをゲット。活性は悪くなさそうと喜んだがへた釣りの竿に変化なし。エサを確認してみると……エサなし。もう一度エビを付けて投入。今度は微小ながらも穂先に変化が出る。食いこむような魚信には発展せずに終了。エサの状態を確認すると、フグにエビを齧り取られていた。
釣り開始20分で立て続けにフグにエビをかすめ取られたので、エサをマハゼに変えてみる。ハゼで マゴチを狙うのは5年ぶりくらい。上あごの硬いところに針を刺して仕掛けを投入。フグはエビは好物だがマハゼはあまりお好きではないようで、フグからの攻撃を回避して マゴチを狙える…はずだった。はずだったというのはマハゼにエサを変えてから2時間以上魚信なし。タナが狂っているのかもと75センチ、1メートル、1.25メートルと底を着る長さを変えてなんとか魚信を出そうとしたのだが、どうしても魚信が出せない。ポイントは富津沖の水深4メートルや海堡周りの水深16メートルから22メートルくらいまでを攻めたのだが一度も魚信をだせずハゼは元気なまま。遂には「フグにイタズラしてもらえるだけマシ」とエサをエビに戻してしまう。
エサをエビにしたからといって魚信が出るわけもなく、時間が過ぎて行く。 マゴチ釣りでできることは多くない。20秒に1回底を取り直してタナを切りなおす、この操作が誘いとなって魚信が増えるはずなのだが……報われる気配はない。周りではポツポツではあるが マゴチやソゲが釣れている。へた釣りの竿には マゴチどころかソゲからのコンタクトもない。やっていることは羽田・かみやの マゴチ船でやっていることと同じはず。かみやでは釣れるのに一之瀬丸ではなぜ釣れない? 何かが狂っているのだろうが何が狂っているのか分からない。「なぜ釣れない?」という歯がゆさが頭の中を支配し対応策を打ち出せなくなったらその日の釣りは終了である。
釣れないへた釣りを哀れに思った船長からアドバイス。「仕掛けの長さを1.2メートルにしてみたら」と教わる。無策にタナを取り直すだけになっていたので、船長のアドバイスに飛びつく。すぐに仕掛けを1.2メートルに詰めて釣り始めたが、あまり状況は変わらなかった。富津沖から海堡の周りをグルリと攻めてから再び港の入口「SUMITOMO よこすか」近辺に戻ってくる。エビがなくなったのでハゼで最後まで頑張ったが、頑張ったところでどうにもならなかった。本日良かったことは1つだけ。クーラー洗わなくて済んだ!!
著者: へた釣り