剣崎沖イサキの179匹は7月期の最多記録というだけでなく8月を含めても自己最多。へた釣りが釣れてるのだから何か怪しい秘密があるのだろうと考えるようで、たまに大漁すると釣り方を質問される。今回はソウダガツオ対策に効果抜群ショート仕掛けの寸法を教えてというのが多かった。
ソウダガツオの対策はまず夜光玉などの装飾を一切なくすのが基本。次に針数を減らす。4本針に4匹、3本針に3匹イサキを付けてから巻き上げれば海面でソウダガツオに食らいつかれることはなくなる。毎回針数パーフェクトは無理でもソウダガツオが食い付ける針(=イサキが付いていない針)の数を減らせればリスクは大幅に減る。2匹くらいずつしか釣れてないのに4本針、5本針で釣り続けるのって強盗の前で現金を見せびらかしているようなものだ。せっかく釣れたイサキごと根こそぎ強奪されてしまう。179匹で7月の最多記録更新釣行では追い食いさせるのが難しかったので3本針の仕掛けがちょうどよかった。
最後に仕掛けの全長。仕掛けの全長を短くすることでフォール中にソウダガツオが食ってくることを回避できる。また取り込み時にも仕掛けの全長が短いと一番下の針まで素早く船の近くまで手繰れる。ソウダガツオは船に衝突しそうなほどには近付いてこないので短い仕掛けでビシを素早く手に取ってハリスを手繰ればソウダガツオに食いつくチャンスを与えずに済む。ロッドキーパーに竿を固定して慌てずにビシを手に取りなんてことをやっている人は……。ショート仕掛けは3本針版と4本針版を作る。3本針なら60センチ、110センチ、160センチに針を、4本針なら210センチにもう1本。枝スの長さは5センチ。
著者: へた釣り