毎年ゴールデンウィーク中は釣果がよろしくないことが多いが、2018年は最悪の幕明け。宇佐美までプチ遠征してカイワリ釣り。もう何年もボウズをくらったことがない釣り物なのでなんとかなると信じていたが、何ともならず。クーラー空っぽ。ゲートが開いてすぐに落馬してしまった気分。
風の予報がちょっとよろしくないなと気付いていたが、吹くとはいえ7~8メートルなので時化ってほどには荒れないだろうと高を括って宇佐美・治久丸にカイワリ五目の予約を入れる。午後船なので8時前に東海道線に乗れば集合時間に間に合うというのんびり釣行。宇佐美駅には10時前に到着する。駅から宇佐美漁港までは徒歩で15分。伊豆は東京より夏になるのが早い。日差しも海の雰囲気も既に初夏を思わせる。海は荒れている風ではない。これなら問題なく釣りになるとこのときは思っていた。
集合時間の11時30分まで、宇佐美漁港で釣れているという噂のカマス・チャレンジ。…のつもりだったが港に着いて海をのぞくとちょうど干潮の時間帯で底がはっきり見えるほどに水深が浅い。ベイトの姿はちらほらと確認できたが、小さな群れを作って実にのんびりと泳いでおり、とてもじゃないが近くに獰猛なフィッシュイーターがいるようには見えない。漁港内にはウキ釣りをしているグループが何組かいるだけで、カマスを狙っている人の姿はない。これはダメかもなぁ~とは準備をする前に気付いたが、ほかにやることがないのでルアーを投げてみることに。
シーバス用のルアーでいいと言われていたが、ベイトはもう少し小さいように思えるのでまずはMetalmaruを投げてみることに軽くキャストしてゆっくり巻いて引いてくる。そもそもカマスって表層で食ってくるのか底付近を狙うのかも知らない。リールを巻くスピードを変えてルアーを通す層を変えてみたが何も触れてこず。ベイトはシラスかもという情報もあったので、メバリング用のジグヘッドも投げてみたがこちらはジグヘッドのウエイトと竿があってないようでキャストしても十分な距離を飛ばせずにすぐに断念。治久丸が戻ってくるまで投げ続けてはみたが何も起きずにタイムアップ。
カマスは余興で本命はカイワリ。カイワリはもう何年もボウズをくらったことがなく、船中1匹しか釣れないときもその1匹を持っているという相性抜群の釣り物だと信じていたが……。釣り座は指定席のようになっている右舷の舳。ポイントは初島近くの90メートル前後のポイントだった。港から見た海は凪いでいるように見えたが初島に近付くにつれ船はウォブリングし、飛沫を被り始める。想定していたよりも海が悪い。
ウィリー4本+空針1本で釣り開始。波で船が上下するのでカイワリ狙いのスティ0シャクリは封印して、スティ時間を3秒くらいとるスローなシャクリで釣りは始める。全く何も触れてこない時間が続き、やっと魚信があったのは1時間後。キダイだった。このあともキダイを何匹が釣ったが、食ってくるのはオキアミにだけでウィリーは完全に無視されている。かといって空針3本の仕掛けには替えない。臨機応変に切り替えられるのならもう少し釣りが上手になるのだろうがウィリーで釣りたいからウィリーで釣る。そして玉砕する。
今日は厳しいかもという予感は釣っている最中ずっとあったがそのうち1匹、2匹くらいはカイワリが釣れてくれるだろうと頑張ってシャクリ続ける。シャクリ続けた者が勝つといい切りたいところだが、努力が報われないこともあるのが釣り。一度だけカイワリかも?という魚信はあったが波の上下で針掛かりせず。最後までキープできる魚は釣れずに宇佐美まで行ってクーラーを洗わずに済むなんて!! 何も起きないので写真も撮れてない。
著者: へた釣り