え~~~と、特に反省すべきことはない。反省すべきことすら分からない、完全落ちこぼれ状態なわけだ。40Upの熟アマダイを攻略するぞと意気込みだけは立派だったが、1日やって何も起きずに終わった。クーラーにはポニョが1匹だけ。入学初日に退学しようかなって頭をよぎった。
いろんな予想外のことがあった。まずはほぼ凪予報だった風の予報が釣行が近付くにつれどんどん悪くなっていき、風速10メートル超えの大時化に。さらに羽田・かみやの受付でもらった受付番号札は16番。激混みとは言わないがオマツリを覚悟しておいた方がいい人数である。桟橋に着くと右舷は既に8人。間に割り込みにくい感じだったので左舷に釣り座を取ろうとすると、「左舷は7人で押さえているのであっちに(右舷)に行け」と酔っぱらいがほざきやがる。冗談かな?と思ったがどうやら本気らしいので弱った。良くも悪くもかみやらしい出来事だ。なんとか右舷の前から4番目、後から5番目に入れてもらえたが、スタートから躓いた感じ。
船は桟橋を離れ1時間30分くらい走って富浦沖に到着する。観音崎を越えた辺りから船がグラグラし始めたがしゃちょう船長船は大型で波に強いので止めってみればなんとか釣りにはなりそうな感じ。水深90メートルくらいのポイントで釣り開始となる。オモリが着底したら糸吹けを取りながら5、6回底を小突いてフワリと50センチくらい仕掛け持ち上げる。活性のいいときは持ち上げて仕掛けが馴染む5秒くらいの間に魚信があるのだが何もなし。30センチ刻みでフワリと誘いを入れて5秒静止を繰り返す。仕掛けは2メートルなのでこれを5回繰り返すと仕掛けの長さ分底から探ったことになる。ゆっくり竿を下ろして底を取り直す。
魚信は全くない。アマダイだけではなくトラギスからもキダイからもコンタクトがなく、時間だけが過ぎていく。1匹目は開始して30分以上経ってから釣れたトラギス。トラギス釣るのに30分って…とは思うが、ほかの釣り方を知らないで同じように釣り続けるしかない。2匹目の魚信はさらに1時間30分後。これは成す術なしの日かもと思い始める。本日のハイライトは3匹目。本日一の魚信があって、12、3センチのアマダイ(ポニョ)。リリースしても死ぬのでクーラーに入れたが……どうやって食えばいいのか!? 結局、この日釣れたのはポニョ1、キダイ1、トラギス2、ヒメ1。以上である。
予報通り昼前から風がどんどん強くなり始め、海が荒れ始めると、タナもうまく取れないし、魚信も取れなくなっていく。あとはもう精神修行の時間。オマツリも増えて行き、用意していった仕掛けは全部使い切って、船で仕掛けを買うことに。背中側の人が仕掛けの回収中にへた釣りのラインを引っ掛けた。後でオマツリを解いてもらっていると、フッと竿からテンションが抜ける。これはマズいと思い、まだオマツリを解いている最中なら仕掛けを落とさないでとお願いしにいったら既に海中に落とした後だった。90メートル分のラインを一気に失って、今日はもうあか~~~んな状態に。
ラインが足りなくなってので、船にあった貸し竿で釣りを継続したのだが、自分の道具でも全く釣れる気がしない日に、アマダイ用としては明らかに硬すぎる貸し竿ではなんとかなる気はまったくせずに、風速15メートルあるんじゃない?という時化の中、他にやることがないから仕掛けを海中に入れていた。風は弱まるどころかどんどん強くなっていく。時化には強いしゃちょう船長もさすがに無理と判断して。13時30分に早上がりで終了。アマダイに再戦しようという気が全くおきないほど完膚無きまでに打ちのめされた。
著者: へた釣り