そんなことを考えてるから釣れないんだと言われそうだが、釣りながらブログのタイトルを考えている。今日の釣行ならマダイ、クロダイ、イシダイでダイ三元♪が理想。イシダイは釣れても小さいと聞いたのでダイはおこがましいからショウ三元達成ならまずまず。果たして……中(マダイ)のみ。
年に一度のイシダイ釣行。イシダイはほとんど釣れてないのは分かっていたが、今日を逃すと今年はやらず終いになってしまいそうなので、本命をイシダイには設定せず、マダイ、クロダイ、イシダイで3つそろえばダイ三元でドヤ顔しちゃおうという釣行に。金沢八景・一之瀬丸のマダイ五目船を金曜に予約した時点では予約人数0だったので、寒いし午前中は強風なので空いているものだとばかり思っていた。ところが朝、サイトを確認すると「マダイ船は予約締切」と書いてある。満席確定に…釣れる気が猛烈にしぼみだす。
マダイ船の船長はイサキでお世話になっている瀧本船長。桟橋で挨拶すると「イシダイは釣れても小さいですよ」と教えてくれる。シマダイ呼ばわりされずに済むサイズは釣れそうにない。マダイ、クロダイ、シマダイだとダイ三元はおこがましいのでショウ三元かな? と出船前はまだ釣れる気でいる。釣り座は左舷8人の前から3番目。舳から2人は一之瀬丸でよくお会いする名人2人だった。八景沖の水深26メートルで釣り開始となる。仕掛けは6メートルなのでタナは20メートル。24メートルまで落として2メートル刻みで2回コマセを振ってタナで待つ。
8時すぎに釣り開始となったが魚信が全くない。マメにコマセを振って、魚が寄ってこないかなぁと頑張ってみたものの。本命どころかゲストからの魚信すらなく時間がすぎていく。最初の魚信は釣り開始から30分経ったころ。明らかにマダイではないショボイ魚信で20センチくらいのアジ。10時前くらいから船中マダイがポチポチ上がり始めた。釣れている人を見ていると置き竿。竿を持っている人ほど釣れてない。多動性を封印して置き竿にしてみると、アジとは違うちょっぴりパワフルな引き。30センチくらいのマダイだった。取りあえず本命3種のうち1つをゲット。
なにがどう違うのか分からないが、舳寄りの名人2人はさすがによく釣る。なんとクロダイを1匹お裾わけしてもらう。すぐ横の名人なんてタナまで仕掛けを落としたらコマセを一度も振らずに置き竿である。それで特大サイズのマダイとイナダをゲットしていた。タナを横目で確認して同じタナに合わせる。あとは置き竿…でも釣れない。瀧本船長からアドバイス「上から落としていって誘うのがよい」。マダイ釣りで仕掛けを落とすのはドラグが少しずつ出て行くようなイメージだったと思うのでスプールを指で押しだして少しずつ糸を出してみたり、竿をゆっくり下げていってみたが効果なし、どころか右隣の名人がマダイを釣る、置き竿の方が正解??? 経験値がほぼ0な釣りなので何をやればいいのか分からない。「成す術なし」と宣言すると、名人が「マダイは我慢」と助言をくださる。へた釣りにとっての我慢とは「動かず置き竿」なので置き竿で我慢する作戦に。
動きたいのを我慢するついでに眠いのも我慢するという何しにきたんだろう、俺な時間が延々と続く。この間、魚信は一度だけ。最初のと同じくらいの大きさのアジだった。マダイ×1、アジ×2で3週前の午前アミ五目以下のド貧果に沈む。釣果を聞きにきた船長に「動けないから向いてない!!」と言うと、「昨日の竿頭の人はずっと誘い下げて釣っていた」と言われる。マダイを攻略する気はないのでリベンジはしない。来年からはイシダイを本命にできるような釣果のときにだけ出撃しようと決める。
著者: へた釣り