台風22号の影響で土曜の昼過ぎから海は荒れだすという予報。午前船なら凪でつらい目に遭わずに釣りができるのではと、金沢八景・一之瀬丸から午前アミ五目での出撃。2代目カイメイスペシャルの入魂釣行でもある。レア魚のマダイを釣って入魂を無事果たす。イナダで痛恨のエラー?
朝、外の様子を確認すると想像していたより少し風がある。その代わり朝からシトシトと降り続くはずだった雨は降っていない。最新の天気予報を確認すると、雨は昼くらいからで午前中は海が時化るほどには風は吹かない。午前船でサクッと釣るという作戦がハマりそう。こういう日は釣果にも恵まれることが多い。京急・品川駅は竿持参組は少なめ、金沢八景駅で降りる釣り人も少なめだった。台風の接近を嫌って釣行を回避した人が多く、今日は空いているに違いないと足早に船宿を目指す。が……午前アミ五目の席札は19番が1枚残っているのみ。スーパーお立ち台まで竿が立っている超満席状態。2代目カイメイスペシャルの入魂に不安が……。
船は大型の新造船だった。貸し竿の団体さんが何組か入っていたようで、へた釣りが座った右舷は16人。横の人との間隔は1.5メートルあるかないかなので、3メートルの吹き流し仕掛けを使う釣りでは相当つらい。ポイントは港を出て10分ほど走った八景沖。船長からの指示は「底からハリス分+1メートル」だった。このポイントでは「アジに混じってマダイやイシダイが出る」とのこと。3メートルのオキアミ3本針の仕掛けを投入。底から2メートルで1振り、3メートルでもう1振りし、4メートルのタナで待つ。アジがポツーン、ポツーンという感じ。アジよりも両隣の人のビシや仕掛けの方がよく釣れる。
この日釣れてくるアジはサイズは立派だけど脂のノリが今一つな口黒アジではなく、大きさは25センチくらいまでだが体高があって体色が金色に見える美味しい方のアジだった。オマツリばかりするくらいならと、仕掛けをハリス1.5号で全長2.1メートルのアジの物に変える。あとは普通にアジ釣りの要領で底1メートル、1.5メートルでコマセを振り出し静かにあと50センチ持ち上げて待つ。バリバリという食いはないが、誘えば魚信がある感じ。小さく鋭くシャクった直後に少し重量感のある引き込み。ピンク色の体に青い点々が散りばめられたマダイだった。サイズは30センチちょうどくらい。2代目カイメイスペシャルの入魂はこのマダイで無事達成。
八景沖でのアジの食いが落ちてくると、ストラクチャー近くのポイントに移動した。船長いわく「イナダやクロダイも出るポイント」であるらしいが、釣れてくるのはアジばかり。船中で「イナダが上がった」というアナウンスが何度かある。瀧本船長から「イナダが回っているときはオキアミを撒くと効く」と出港前にオキアミブロックをもらっていたのでこれを撒くことに。更に昨年イシダイを釣りに行ったときもへた釣りだけイナダがあまり釣れなかったことを思い出す。へた釣りが釣れないということはイナダは多動性を嫌う魚の可能性がある。コマセを振り出してタナを合わせたら30秒くらい動かずにじっと我慢!!
我慢は……報われた。竿先が一気にギュンと持って行かれる。想像以上の引き込みに竿を少しのされてドラグが滑る。なんとか止めることに成功し、竿を水平に戻して巻き始めたとほぼ同時に手元に伝わるプツリという嫌な手応え。枝スのつなぎ目から切れていた。アミ五目用の3号の仕掛けではなく、アジ用の1.5号の仕掛けのままだったことに気付いて、あ~あとなる。オキアミを撒いてイナダ狙いなのに仕掛けはアジのままという痛恨のミスを犯してしまった。その後イナダらしき魚信が訪れることなく沖上がりの時間に。マダイ1匹、マアジ18匹が本日の釣果。
著者: へた釣り