へた釣りさんが、へた釣りさんが、へた釣りさんが釣~った♪ ちいさいアジ、ちいさいアジ、ちいさいアジ釣~った♪ 2匹全長勝負の羽田・かみやLTアジ釣りプチ大会で、着外に沈む。こうなる予感しかしてなかったので凹んではいない。大きいアジの釣り方が分かった。でも…やらない!
かみやのアジ釣りの大会に出るのは2年ぶり。全く勝てる気がしない釣り物の大会には出ないことにしたので、昨年はスル―した。今季、半日船で117匹と束釣りをしたせいで、ひょっとしたらLTアジもちょっとは上達してるんとちゃう?と 勢いで参加申し込みしてみたものの……どうもならんかった。21.5センチ×2匹を検量してもらう。箸にも棒にもかからずに敗退。とにかく魚信が少なく、つらい釣りになった。席は左舷の胴の間。アジなら胴の間の悪くないが、それ以上に今日の船長は淳ちゃん船長。左舷の胴は淳ちゃん船長の実況を聞けるプレミアムシートなのである。釣りの方針はいつも通り。赤タンを小さく刻み、コマセは海水を加えて緩めにして一気に振り出せるようにする。
川崎のバースに船がいたので、途中で寄り道をせずに本牧沖での釣りになる。速度が落ちると、最初の実況が頭の上で聞こえる。「なんだ、潮が青いな、澄んじゃってるよ」。あまりいい反応は見つからないようだが、ショボめの反応でアンカーを下ろして、8時半に釣り開始。「タナの指示は1.5メートルから2メートル」と出たが、すぐに「もっと低めで」と修正される。潮は左舷から右舷に投げれているようで、右舷では何匹かアジが上がったようだが、左舷は完全にコマセ係。魚信すらなく30分が経過してようやく1匹目のアジ。20センチくらい。続いて一荷でこれまた20センチくらいのアジが2匹。リミットメイクはしたもののな展開。
「反応はあるのにな」「なんでだよ」「困ったな」「どうすんだ?」と淳ちゃん船長の気合ともボヤキともつかぬ声が常時頭の上から降ってくる。無線でほかのポイントで釣れてないかをチェックしてくれているが、どうやら東京湾中のアジが行方不明か、いてもほとんど口を使ってくれない状態のようだ。本牧沖に見切りをつけたら、東京湾奥ブイ巡りの旅が始まる。中の瀬、富津のブイの近くを攻めるが、反応はあれども口を使ってくれず。ブイに近づいたものの止まれずに再発進なんてことも。海ほたるまで北上するがここでも止まれず。1時間半ほどアジ捜索。この間1匹も追加できず、バケツのアジは3匹のまま。
ようやく4匹目のアジが釣れたのは川崎のシーバースでだった。ほかの船もよほど困っていたらしく、この周辺にアジ釣りの船が集結していた。アジの活性はすごくいいわけではないが、なんとか口だけは使ってくれる。底から1メートル~1.5メートルでコマセを振った直後に魚信が出るが、タナが低いので掛かりどころは運任せな感じ。釣れてくるアジのサイズは17、8センチの物ばかりだが、ここで10匹アジを追加。このまま最後までやればそれなりにお土産にはなるかな?と思っていたら、淳ちゃん船長の声が聞こえる。「大会なのにこのサイズじゃな…本牧に戻るか!!」。
本牧に戻ったが、今度はアジの反応が全く見つからずに再度、ブイ巡りの旅へ。中のせ西方2と書かれたブイの近くで一瞬だけ盛り上がる。サイズも20センチを超える物が大半で飽きない程度に魚信がある。右隣で27センチくらいのご立派サイズが上がる。左隣では30センチ超えの超ご立派サイズのアジ。真ん中でへた釣りは蚊帳の外。おとなりさんが、おとなりさんが、おとなりさんが釣~った♪ でっかいアジ、でっかいアジ、でっかいアジ釣~った♪なんて替え唄が頭の中で鳴っている。両隣で釣れるのだからへた釣りにだってチャンスはあるはずなのだが……そのまま沖上がり。20匹釣ったがでかいのは混じらず。右隣の人が3位、左隣の人は2位だった。1位の人と2位の人はコマセを降ったら置き竿で釣ってたのでデカいアジには置き竿が正解なんだろう。多動性中年には無理な釣り方なんだよね~。
著者: へた釣り