辛かった。洲崎沖のウィリー五目としてはド貧果だ。でも優勝した。超ハイテンションでドヤッな釣行記を書きたいのだが……クジ運がよく席に恵まれた以外に勝因が見当たらない。ウィリーへの反応はよくなかった。強いて勝因をもう1つあげるなら我慢強く最後までシャクり続けたことかな。
羽田・かみやでウィリー五目大会が行われるのはこれが2回目。前回は竿も心もポキッと折れてなんて日だっ!!な展開だったので、今回こそはいい目に遭えるといいなぁと思っていた。桟橋に着くと、ダンディちゃま(3位入賞おめでとうございます!!)から舳も艫も空いてるよ~と教えてもらう。残るクジは2本でどっちを引いてもハズレなし。できれば席が広く使える舳がいいなぁとクジを引くと1番。右舷舳を引き当てた。Facebookに「言い訳できない席。行ってきま~す」とわざわざ自分にプレッシャーをかける書き込みをする。船は桟橋を離れ、洲崎沖へと1時間40分の航路。
片舷10人。水深100メートル、片天秤3メートルの吹き流し仕掛けを使って釣るには少し窮屈な感じだ。オマツリを避けるために釣り座をお立ち台に据える。水面まで遠いのでうまく魚を取り込めるかが不安だった。うまくいかなければ元の席に戻ればいいやと考えていた。ポイントに到着し釣り開始。船長の指示はあまりよくない。「水深80メートルで底から3~7メートル」。4メートルしか探れる幅がない。こういうタナの指示のときはウィリーが不発に終わることが多いのだが……案の定、ウィリーに魚が全く触れてこない。底付近でヒメが食ってくるだけでどうにもならない。
カイワリ狙いの50センチ刻みスティ1秒以下という速めのシャクリで釣り始めたのだが、これでは全く魚信が出せない。少しずつスティ時間を長くしていく。スティ5秒くらいにするとようやく、クンッと穂先を引きこむオキメバルらしい魚信が訪れるが、追い食いは発生しない。巻き上げてみると嫌な予感通りオキアミを付けた下針にオキメバルが付いていた。ウィリーには全く反応してくれてない可能性がある。苦戦の予感。さらにスティ時間が長いのでいシキシマハナダイなどあまり歓迎できない余計な魚も掛かってくる。スティ時間を短くすると魚信がなくなるのだから、耐えるしかない。オキメバルとサクラダイ混じりの針数なんてことも。
魚の活性はあまり上がることはなかった。ときどき底5メートルから15メートルといった具合にウィリーでシャクりやすそうな指示が出る。そのときにいかに魚を釣るかが勝負だ。浮いた反応はイサキだったり、オキメバルだったり、シキシマハナダイだったり。今回の大会のルールでは魚種によってポイントがつく。高得点魚を狙うのではなく、釣れる魚を釣ってコツコツとポイントを貯めて行くことに。底でヒメがかかってしまったときだけマトウダイ狙いをしていたがこの方法で釣れたのはオニカサゴ(15センチなのでリリースした)1匹だけ。
洲崎沖から剣崎沖に北上し少し時間を延長して釣らせてくれたのだが、最後までパッとせずに終了。結果はイサキ(4P)×2、オキメバル(2P)×10、アカイサキ(2P)×1、サバ(1P)×4、シキシマハナダイ(1P)×4で合計38P。満足には程遠い釣果に言い訳できない席で言い訳を考えていたら、まさかの優勝。さらに大きなサバを計測してもらったら42センチあり、これが大物賞。結果だけみれば、数・型そろえ完全優勝だった。優勝賞品は沖釣り工房 アマダイという竿。アマダイはもちろん、ウィリーやタチウオなどの予備竿に使えそうでうれしい。大物賞は船バッグ。ってなわけで結果オーライ。
著者: へた釣り