遅ればせながらマゴチ開幕♪ 期待の新人スティーレで特大本塁打を期待したが4打数2安打したものの長打はなかった。魚信少なくまったりとした春の海の船上に日が差すと眠くなってしまった。最後まで頑張ってはみたけどマゴチは潮回りが大事だってことを思い知らされなす術なし。
1日中曇りで、午前中はほぼ無風、昼くらいから南風の強風がという予報であったはずだが……朝起きると雨もよう。気温も上がる予報だったが外に出てみると肌寒い感じ。でも、まぁ、この天気を嫌って釣り人が減れば割り当てが増えていいかと安穏なことを考えながら羽田・かみやへ。受付番号は12番。その後さらに3人やってきて15人での出航。へた釣りの席は左舷の前から3番目。雨に濡れるスティーレの写真とともに「本塁打はいらない。場外本塁打がほしい」とFacebookに投稿する。釣る気マンマンだったし、なんの根拠もなく釣れる気がしていたのである。
船は富津岬の手前で止まる。いつもは富津岬を超えて大貫沖に行くのだが…若潮なので潮通しの関係かな? かみやの船以外にも湾奥出船のマゴチ船が集まっていたし、デカッw船長のアナウンスを聞くとここが主戦場になりそうな雰囲気。水深は15メートルから18メートルと少し深めだ。メバルやスズキが狙えそうなストラクチャーの近くのポイントなのでこんなところにマゴチもいるの?と思ったが、マゴチがいない場所に船長が連れてくるわけがない。ただし、魚信は遠い。潮が動いてなくて船がちっとも動かないという状況であったようだ。
1時間ほど粘った。船中型だけは見られたもののさっぱり。雨も降りやまず集中力を維持するのが難しい。やはり潮回りの小さい日にマゴチを開幕させるなんて無謀だったかと後悔し始める。ポイントは第2海堡に移動してしばらくするとようやく本日最初の魚信がある。穂先にモタレるような感触があり、しばらくすると竿を小さく引きこみ始める。竿先を下げてアワセるタイミングをはかるが…ちっともグンッと引きこんではくれない。焦れてアワセてはみたものの空振り。背中に噛み跡があったのでイカの仕業だ。富津沖に戻ってこの日二度目の魚信。仕掛けを落としてタナを合わせようとした瞬間に明らかな魚の感触。オモリが底から何センチの位置にあるのか分からないのでやりにくい。オモリが底を付くのを嫌って一度目の大きめの引きこみでアワセにいくも……空振り。エビの脚がすり潰されるようになくなっていたのでマゴチだった。
ボウズもあるかもってほどに魚信が遠い。船中ポツンポツンとはマゴチが上がっているのだがへた釣りの竿にはマゴチらしき魚信はさっぱり訪れない。できることは15秒に一度のペースでタナを取り直すことだけ。まるで機械のようにタナ取りを繰り返す。雨も上がり日が差すと気温が上がりだす。猛烈な眠気が襲ってくる。睡魔に負けずにタナ取りマシーンに徹し切れるかという勝負だった。ようやくマゴチかも?な魚信があったのは11時40分すぎ。釣り始めて3時間以上経ってからだ。しかもなかなか食い込んでくれずアワセ時が難しい。慌てずに時間をかけて食い込ませてようやく1匹目のマゴチをゲット。40センチ級だが2016年の初マゴチにしてスティーレで手にした初めての獲物だ。マゴチ釣りは1匹釣れてボウズの重圧から逃れるとその後調子が上向くことが多いのだが……。
魚信が多ければその日のマゴチのアワセ時を修正できるが、たま~にしか魚信がないと気ばかり急いて早アワセになりやすい。そう分かっていてもミスを犯すのがマゴチ釣りだ。三度目のマゴチの魚信は明確な引きこみだったのでいきなり食い込んだと勘違いして空振り。もう少し待たなきゃ、次こそはゆっくり勝負だと自分に言い聞かせる。でも…そこからまた魚信が遠のく。最後の魚信は沖上がりの10分前。魚信が出ている間「あわてない、あわてない」と自分に言い聞かせてアワセルときはどりゃっ!!と潔く。乗った!! これまた40センチ級だったが4打数2安打で打率5割に。ダンディな(と書くようにと言われている)黄門ちゃま直伝の神経絞めをして持ち帰る。
著者: へた釣り