釣果に満足かと聞かれるとう~んと頭を抱えるが、すごく面白かった。魚を付けずに仕掛けを一度も回収していない。必ず何かしらの魚信があり、前回とは違い高確率で針掛かりした。リリースした魚込みなら50匹近く釣った。なのに釣果が不満なのは垂涎のクロムツが釣れなかったから。
午後からの雨の予報が嫌われて、前日までは出船が成立するのかしらと不安だった羽田・かみやのライト深場。前夜のうちに出船は無事確定した。予報が少し早まって午後からの雨が午前からの雨に変わったのもあり、釣りバカの巣窟のかみやといえどもさすがに今日は空いてるだろうと受付に行くと5番目。タッチの差で四隅は無理?と諦めたが、なぜか左舷の舳が空いている。オマツリしにくく釣りやすい特等席で釣れることなんて滅多にない。迷わず舳に陣取る。左舷は4人(うち1人は淳ちゃん船長)、右舷3人で出航する。寒いし寝っ転がれそうなので本日もキャビンの中に避難。
本日のテーマはクロムツの針掛かり率の向上。エサの大きさを3センチ~10センチまで1センチ刻みでいろいろ用意してみる。針も6種類。ハリスの長さも50センチ、60センチ、70センチの3パターンで試してみるつもりだった。ポイントは洲の崎沖の水深200メートルくらい。風もなく凪の海。枝ス70センチ、針は細地ムツ針16号、エサは3本針に大きさを変えた物を付けて仕掛け投入。オモリが着底したら50センチ刻みで底から10メートルくらいを誘い上げていく。すぐに魚信。竿先をフルルと揺らしたあとは引きこまないのでシロムツっぽい。誘い上げ続けると竿をグンと持っていかれる。サバだ。第一投はシロムツとサバの一荷でスタート。
その後も魚信は途切れない。魚信があったらほぼ100%の確率で針掛かりする。先週の釣行でちっとも針掛かりしないと悩んだのが嘘みたいだ。枝スを長くしたおかげか、針を細くしたからか、エサを小さくしたせいか。針掛かり率が改善した理由の切り分けを行うべきなんだろうけど、針掛かりしてくれる条件は分かったのでわざわざ針掛かりしない条件を探るのが面倒になって、そのまま釣り続ける。簡単に釣れる。でも…なぜか釣れてくるのはシロムツとサバばかりクロムツは全く釣れない。まだまだ時間はあるのでそのうち釣れると考えていたんだけど……。
船中クロムツが上がったとのアナウンスがある。すぐ横で淳ちゃん船長がクロムツを釣り上げているのも確認している。船の下にクロムツがいるのは間違いないんだけど……遂には「クロムツ釣ってないのは前の2人だけですよぉ~」とデカッw船長にからかわれる。いくらなんでも今度こそクロムツだろって手応えは何度かあった。でも、シロギスに顔つきと体型だけは似ているオキギス(ギス)という魚だったり、タチウオの顔にサバの体を付けたようなスミヤキ(クロシビカマスではなくカゴカマスと思われる)だったり。シロムツ、ギンメダイなどなぜか釣れてくるのは下品なまでにギンギラギンな体色をした魚ばっかり。
雨は降ったが最後まで強風は吹かずに14時の沖上がりまでライト深場を楽しめた。最後まであきらめずにクロムツの魚信を待ったのだけどかすりもせずに終了。誘い過ぎたせいでシロムツばかりになったのかも? このあたりの検証は次回釣行の課題。クーラー六分目の大漁だ。ユメカサゴの下にクロムツっぽいのが見えるって? 淳ちゃん船長から1匹おすそわけいただいた。デカッw船長からは「シロムツに開眼しましたね」とお褒め(?)の言葉をいただくが、あまりうれしくない。当然リベンジするつもり。クロムツだけを選んで釣る方法を編み出してそろそろ伝説はじめたいwww
著者: へた釣り