最新のタックルに囲まれてし~あ~わ~せ~な時間を過ごせる釣り具フェチの祭典フィッシングショー2015に行ってきた。昨年より少し出展社数が減りスケールダウンした感もあったが、大阪に先駆け「釣具解禁」をキーワードに行われたせいもあってか来場者数は増えてたような。
開場とともに朝一ダッシュする気は全くない。それでも9時ちょうどくらいにパシフィコ横浜に着く。前売りチケットを持っていたのですんなり入場ゲートまで到着と思いきや、昨年まで、マス釣りプールなどがあったスペースに行列がとぐろを巻いていた。入場までたっぷり15分くらいかかる。その間に作戦会議。妻1号や子供たちに、ここに行けば××がもらえるという情報を与えて今年も大阪のおばちゃん作戦を敢行。一方のへた釣りはお目当ての釣り具に向かってまっしぐら。
まずは絶対に買う予感がする「KAIMEI SPECIAL」を触りにシマノブースへ。船竿の展示スペースにKAIMEI SPECIAL30-210はあった。愛竿だった海明30-210よりも穂先が細く柔らかい。これでウィリーシャクリして大丈夫か自信がないので、近くの展示担当者に声をかけようとすると…ん? この人TVで何度も見たことある……鈴木新太郎だ。そんな大名人に話を聞くのはおこがましいので少し遠くにいるシマノの人に声をかけようとするが、結局外房の大名人に教えを乞うことに。いわく「ソリッド穂先になればウィリーで取れる魚信は確実に増える」とのこと。また、「シャクリの挙動は海明とそう変わらない。むしろ穂先の戻りが素直な感じになる。ネジレがないのでシャクリやすい」らしい。「ウィリーなら絶対に間違いない」と太鼓判を押され、「信じます!」と答えちゃったので、これはもう買うしかない。
シマノブースでもう1つ気になっていたのが、「Tankenmaru SMART」。スマホでベータ版らしきものが動いていたのだが、担当者が正直すぎて驚いた。「スマホの電源は大容量の電池を積んでいるものでも2時間が限界。古い機種だと30分で切れることもある」。どうしてそんな役に立たないものを無料とはいえ出す気なんだといぶかしがっていると、「スマホで体験してもらって探険丸の子機を買ってもらうため」だそうだ。こうなると防水・防滴技術&バッテリーを投入してなんとしても1日船(実釣時間6時間)で最後まで使える方法を考えたくなる。「バッテリーを繋ぐと接続部が錆びるので難しいですよ(ニヤリ)」。これはシマノからの挑戦状か!?
電動リールのフォースマスター300DHとフォースマスター800も気にはなるので触らせてもらった。フォースマスター300DHはPE1号以下のPEラインを使う人用のモデルという認識でよさそう。細糸でのトラブルの軽減し巻きスピードを表示できるようになっているので電動タイラバやマルイカ用らしい。一方のフォースマスター800は超汎用モデルという位置づけみたいで、これまで800番~3000版でやっていた釣りをこれ1台でどうぞってことみたい。PE3号300メートルならばオニカサゴまでなら十分カバーしてくれそう。デザインも格好がいいので、フォースマスター1000MKがあるからいらないよねと頭で分かっていながらも、ちょっぴりどころか相当欲しくなる。電動リールを次に買い換えるなら迷わず、フォースマスター800だと思う。これから電動リールを買うって人には最適の機種かもしれない。
ダイワは「桁が違う」という触れ込みの12ブレイドのPEラインが一番気になっていた。展示では4ブレイド、8ブレイド、12ブレイドの3種類が並べてあった。12ブレイドの手触りは猛烈に滑らかで、これまで触ったことのあるどのPEラインよりもさわり心地がよい。「ガイドとの摩擦が軽減されるので糸落ち、飛距離、感度ともに格段によくなる」「強度、対摩耗性ともに大幅に向上」とのこと。理屈では分かるのだが、「実際に釣りに使って違いが分かるの?」というのが素朴な疑問。「分かります!」と割り込んできたのが、カワハギ地獄の閻魔大王様。初対面だった外房の大名人よりはいくらか気安いので、「本当?」と食い下がると「絶対、分かります!」。そう言っているのはあと10カ月はカワハギ界の頂点に君臨する大王様である。信じるしかないし、使ってみるしかない。
ダイワは12ブレイド以外にも技術展示に力を入れていた。スーパーメタルトップやAGSの感度を体験し、マグシールドのタフさを分かりやすく感じることができる。どれもすばらしい技術だってことは分かるが…気になるのはへた釣りのお財布事情に見合ったミッドレンジの製品にこれらの技術がいつ搭載されるかだ。スーパーメタルトップの展示担当者には「メタルトップじゃなくてもカワハギ釣れますよ」と慰められ、マグシールドの担当者に「2万円台のカワハギ用リールにマグシールドを」とお願いすると、困った顔をされた。駄菓子屋で足りないお金を差し出して「これ、ちょうだい」と駄々をこねる子供みたいなもんかも……。
マグシールド搭載でカワハギにも使えそうなリールの新製品が「ZILLION TW」。実勢価格であと1万円安くなれば、絶対に買うのになぁ~。TWSなしでもいいのになぁ~。買えるあてもないリールといえば、話題になっていたシーボーグ200Jと500Jもここぞとばかりに触りまくってきた。200Jは深場のタチウオなどで高切れしても大丈夫な糸巻き量と説明を受ける。ジョグパワーレバーは愛機フォースマスターのスマートダイヤルよりもやっぱり使いやすかった。500Jは真ん中のレバーと左右のレバーが別々に動くものだと勝手に思い込んでいたので、3つとも一緒に動いてびっくりした。よく考えるまでもなくパワーレバーが3つ必要なわけないよねwww
ルアー関連のブースはチラ見するだけなので定かでないが、餌釣りに関してはシマノとダイワ以外はあまりパッとした展示が少なかったなぁというのが正直な感想。Hapysonのブースで見つけた、スマホを魚探化できる「iBobber」はちょっぴり面白そう。船釣り用ではなく堤防での釣り用らしく、底の地形を記憶する機能や魚の回遊があるとアラームで知らせてくれる機能がある。ところで、「Tankenmaru SMART」はスマホの電池がもって2時間と言っていたが、こちらは電池の持ちは大丈夫なんだろうか?
がまかつブースではナノスムースコートされたカレイ針「ナノ船カレイ」の話を聞きに(サンプルがあればせしめに)行く。発売は3月なのでサンプルは入手できなかったが、同時に発売される「ナノ船カレイ3本鈎仕掛」を見せてもらう。幹糸がPEではない抵伸縮の素材でできており、適度な張りがありオマツリは少なそう。色はベージュなので砂地でカモフラージュカラーになってるのかな? 今夏の北海道遠征前に絶対に手に入れておきたいが、販売は北海道・東北限定かも。
著者: へた釣り