さらば剣崎沖イサキ！　また来年も一緒に遊んでなぁ～～♪

8月いっぱいで禁漁になる剣崎沖イサキ。泣いても笑っても、うまくいってもいかなくても本日が最終戦である。目標にしていた束釣りには遠く及ばず46匹に終わったが、ほかの人が魚信を出せない時間帯にも魚信を出せ、達人さんたちの釣果と比較してもへた釣りにしては大健闘だった。

イサキ行きたいぃぃいいい。でも、風と波がぁぁぁあああとウダウダしていたわりには、凪とは言わんが釣りづらいと感じるほど海は悪くなかった。ただし、昨日の金沢八景・一之瀬丸のイサキの釣果は0～25匹。あまり活性がよろしくないようだ。船宿に着いてみるとウィリーシャクリの先生から「イサキですか？」と声を掛けられる。続く言葉は「昨日イサキの仕立てで出たんですけど、反応はあるのにちっとも食ってこないですよ」。いきなり暗雲が立ち込める。船に着いてみると……最終戦ということもあってか思ったよりも混んでいる。へた釣りが入った右舷は7人。イサキの活性がよくて、船が空いているという束チャレンジの条件は出船前に崩れた。

■辛抱強くシャクリ続けた者が勝つ…はずなのだが……魚信遠すぎ

船は桟橋を離れる。剣崎沖まで約1時間の航路。イサキ船団は東西に長く連なっていた。一之瀬丸だけでなく、ほかの船も6月の開幕当初ほどではないがそれなりに混んでいる。あまり釣れている感じではない。少々倦怠感が漂っていた。瀧本船長はいつものように、船団には合流せずに、ポイントを探す。船団から数百メートル離れた場所で釣り開始のアナウンス。指示ダナは「22メートルから15メートル」だった。まずは全長2.6メートルの仕掛けを投入し様子見。一往復、二往復、三往復……ウィリーに魚が触れてくる感触がなく苦戦の予感。

魚信がないからといって、シャクるのを止めてタナで待ってしまうとさらに魚信が遠ざかるのがウィリー。辛抱強くシャクリ続けた者が勝つ…はずなのだが……ウィリーに魚が触れてくる感触がほとんどない。やっと触ったと思ってもなかなか針掛かりしない。1匹目のイサキを手にしたのは釣りを始めて30分くらい経った8時50分だった。この日も静止ほぼゼロの速いシャクリがよさそうなのは分かったが、動かし続けなければいけない→針掛かり率が悪い→針掛かりしてもバラシが多いという最近の2釣行（誰よりも多く魚信をだし誰よりもバラシまく釣行、束なんてどの口が言うた!?釣行）と同じパターンにハマってしまう。

■時合にダブル多数トリプルもあり。へた釣りにしては健闘した!?

さらにこの日はお邪魔虫がいろいろ。とにかく弱ったのがワラサの猛襲。せっかく針掛かりさせたイサキを一飲みにし、仕掛けごと引きちぎって持っていってくれる。ハリス1.5号ではどうしようもない。船長から「2号の仕掛けならありますけど、使います？」と言われたが、釣りたいのはイサキであってワラサではない。針掛かり率向上を期待して試してみたかった全長2.2メートルの仕掛けも一瞬でワラサにブチ切られた。ネンブツダイもなんだかお邪魔。指示ダナの下限は水深とほぼ同じだったようで、魚信ってるのか魚信ってないのか分からないネンブツダイの極小魚信に苦しめられる。

ようやく（イサキの？　へた釣りの？）エンジンが掛かったのは11時になってから。潮が緩んでいくらか釣りやすくなった。3連続ダブルに続いてトリプル達成とようやく数釣りシーズンのイサキらしい、クンッと穂先を引き込んで針掛かりし、追い食いを狙える活性になってきた。そんな時合が12時半まで続く。35匹までなんとか数を伸ばした。右隣のベテランさんが「どうしてダブルで釣れる？」と不思議がっていたので、追い食いのさせ方を勉強したのは無駄じゃなかった。この日は1匹掛けたあと、フワッとコマセを振り出すと追い食いが発生した。

この後、再び苦戦モードに突入する。船長も「イサキの反応がなくなったら、久里浜に行ってアジを釣りましょう」と弱気なプランをマイクアナウンス。アジならいつでも釣れるので最後までイサキ狙いで粘りたいなぁと思っていたら、よくしたもので最後までイサキの反応がなくなることはなく、ただし活性がよくなることもなく、ポツンポツンとイサキを拾っていく。なんとか11匹追加して、合計46匹。船長から「その席（右舷胴）でそれだけ釣れば十分」と言ってもらえたのでへた釣りにしては健闘したってことにしておきたい。