某船宿の女将さんから「大漁してお客さんがいっぱい来そうな動画お願いします」と言われたことがある。今日も今日とてもってねぇ!!と天を仰ぎ続ける貧果ドキュメンタリー系釣り人には無理難題である。2年ぶり2回目の下田・菊丸のムツリレーは本命ボウズこそ免れたものの撃ちーんしてきたよ♪
2年前の9月のムツ→オニカサゴリレーでムツは釣れれば40センチ超えと大満足サイズな上に自己最大の46センチまで釣らせてもらって、下田まで行って、菊丸からムツ船に乗れば良型ぞろいの上に大漁間違いなしと思い込んでいた。2年前はオニカサゴとのリレーだったが、今回はハマダイ(オナガ)とのリレー。昨年、深場の勇者様が50センチはありそうなハマダイを釣りあげている。ムツで美味しいお土産を確保して、ハマダイであわよくばなギャンブルを楽しむつもりだったのだが……。
今週ずっと雨である。この日は深夜1時に深場の勇者様に迎えに来ていただき下田を目指したが、道中どきどき雨脚が強くなり、怖いというほどではないが釣りになるかしらと不安にはなる。下田に着くと雨脚は弱まったが風が思ったよりも吹いている。最低限の準備だけして逃げるように船室へ。ポイントに着くと時化ていた。時化の中カメラの用意ができず、取りあえず仕掛けを投入。ムツは日が高くなるまでが勝負なので、いつも通り底を3メートルほど切って枝スの長さ分ストンと落として誘っていると竿先ガコッな魚信あり。上がってきたのは30センチくらいのムツ。東京湾では満足サイズだが40センチ超が当たり前の下田では…船長からも「かわいいね」と言われてしまう。
それでも開始数投で本命をゲットできたので気をよくしたのだが…あとが続かない。船下にムツはいるけど口を使ってくれないのか、あるいはムツはいないのか、どちらかは定かではないが、とにかく魚信が遠い。底を取り直すと微小な魚信はあるが、アヤメカサゴだったり、ウッカリカサゴだったりでムツからのコンタクトは全くなかった。ムツの魚信ではないがちょっとはマシかもという魚信はあって40センチくらいのウッカリカサゴ。船長は時化を嫌ってムツのポイントからムツとハマダイの両方が狙えるポイントへの移動を決める。
新ポイントは風裏になっているのか海の荒れ具合はたいぶ収まった。ムツとハマダイ両方狙えるポイントなのでへた釣りはムツが欲しくて胴付き仕掛けで釣りを継続。ムツより断然ハマダイ派の深場の勇者様は天秤仕掛けにチェンジしてハマダイを狙う。結局ムツの魚信は新ポイントでは一度もなく、へた釣りも天秤仕掛けでハマダイ狙いに。ハマダイには白いエサがよいらしく身エサ+イカ短を付けたが周りでぽつぽつとハマダイが上がっているのにへた釣りだけは蚊帳の外。見かねた深場の勇者様がやって来て、へた釣りが使っていたイカ短を見るなり「腐ってる?」。エサを分けていただくとすぐに魚信があり、かわいいサイズだが人生初のハマダイをゲットする。30センチあるかないかの小型だが本命ボウズだけは回避成功。
ハマダイがいるならそのうちデカいのも釣れるはずと底から5メートルくらいまでをネチネチと誘い続けたが、今日も今日とてもってねぇ!!男にそんな幸運が訪れるはずがない。ハマダイはその後2匹追加できたがいずれも30センチあるかないかの小型。最後までなんとか目玉商品が追加できないかなと竿を握り続けたが、目玉商品を釣りあげたのはへた釣りではなく深場の勇者様だった。35センチくらいのオニカサゴをダブル&シングルで計3匹。うち1匹を恵んでいただいて、お土産は十分だが、40センチ級ムツ乱舞の夢も良型ハマダイの野望もかなえることはできず、今日も今日とてもってねぇ!!
著者: へた釣り