釣り方覚えてるかなと毎年開幕日にドキドキするのがマゴチ。2013年はGW明けになってようやく初戦に挑んだわけだが、釣り方は一応覚えていた。新しいことも学んだ。魚信6に対して4本獲れた。うち1本は56センチのフェンス直撃三塁打だったので、今年も好発進だけは切れた。満足だ。
妻1号が「美味しそうなサツマイモ買ったから釣れなかったら天ぷらね」と前夜に言った。釣り行く前から「釣れなかったら」って言うなよぉ~と思ったが、釣らなきゃってプレッシャーから解放してくれるために善意で言っていると解釈することにした。天ぷらというのもよくない。マゴチがボウズをくらったらクーラーに残るのは…天ぷらタネに最適な餌のサイマキエビ。なんだか行く前から、釣れないのかなぁ~って気分にさせてくれる、嫌な符牒。マゴチでボウズをくらったことは過去12戦で2回だけと、爆釣はしたことないけど、1匹2匹なら釣れていることの方が多いんだけどなぁ~~。
船は5月26日の江戸前釣りサ-キット大会でもお世話になる予定の羽田・かみや。PASMOを忘れたせいで、あわや送迎バスに乗り遅れかけるなんてトラブルに見舞われる。出発したバスを走って追いかけてなんとかなったけどwww 受付を済ませると番号札は13番。へた釣りより前に受付した人が12人いるわけで、混んでいる。席は左舷の胴の間。いつもいろいろなアドバイスをしてくださる土田キャプテンのすぐ下で釣ることができた。船は大貫沖へと思ったら、少し手前の富津公園や第二海堡が見える辺りで止まる。ここで本日釣りスタート。
エビの付け方は覚えていた。タナは船長から「底を1メートル切って」と指示があったのでその通りに。あとは竿先がクンックンッとなるのを待つばかりなのだが……何にも起きない。最初に付けたエビで1時間くらいそのまま釣れちゃうような状況。イカもフグも相手にしてくれない。このままじゃ、餌買い足さなくても最後まで行けちゃうんじゃない?と考え始めるほどに何にもない。エビが激しく暴れるので何事かと回収すると、アカクラゲの触手攻めに遭っていた。その後もエビの動きが変だなと思うと、アカクラゲのドロリとした赤褐色の触手がエビに巻きついてくる。
釣れる気がちっともしなくなり、頭の中は「開幕戦はベンチスタート。アカクラゲのワンサイドゲームに出番なし」と本日のブログのタイトルを考えていた。時間は11時を回り、「こんな時間まで一度も魚信なしなんて初めてだ」と大きな独り言を言いながら、竿を腋に挟んで、海面に浮いているアカクラゲの写真を撮っていると……2013年最初のマゴチの魚信は腋で取ったw クンックンッ→グッグッ→グーングンな教科書通りの魚信が出て、心がざわ…ざわ…。竿を立てると乗った! 無事船長のタモに収まったのは47センチのマゴチ。「奇跡の一尾が釣れたのは11時7分」と2013年初マゴチを釣った時間を船長が教えてくれる。にしても奇跡って…(-ω-;)ウーン
マゴチ釣りは1匹獲物を手にすると、気楽になるしもう一度その引きを味わいたくて気合が入る。すぐに再度の魚信があったがこれは惜しくも海面近く、船長がタモを構えた直後にバラシてしまう。12時半に再度魚信があるも、これは見逃し三振で、エビの頭だけが残っていた。「上げ潮に変わると左舷がチャンスですよ」と船長に慰めてもらっていたら……14時少し前にこれまた教科書通りの魚信があって…アワセが決まる。と同時にドラグが滑る感触。デカいかもな手応えに慎重にリールを巻くと「竿立てて、もっと竿立てて」と言われる。マゴチ釣りを過去に12回もやってて、竿を立ててやり取りしないと大型はバレやすいってことを知らなかった。これが本日最大の56センチ。へた釣り基準では三塁打のマゴチ。
下げ潮時は右舷が有利で、上げ潮になると左舷が有利になるという船長の慰めは本当だった。14時を過ぎ、今日は2匹で終了かなぁ~と諦め始めていると、沖上がり20分前に小さそうだけどマゴチらしき魚信が出る。42センチのポテンヒットなマゴチ。「あと10分で終わります」とのアナウンス。エビがまだ1匹残っていたので、慌てて仕掛けを作って再投入。10分じゃなぁ~とあまり期待していなかったのだが、すぐに魚信が出る。乗った。タモ獲りしてくれた船長いわく「諦めないって大事ですね」。44センチのマゴチだった。前半あんなに何もなかったのに、潮先に変わると途端に2匹追加。釣り座って重要なんだなぁと思い知る。
56センチ、47センチ、44センチ、42センチと4匹のマゴチの入ったクーラーを眺めつつご満悦。ほかに弱ったエビ(アカクラゲ除去済み)が5匹。お刺身と天ぷらだぁ~と喜んでいたら、下船後の桟橋で、イカ釣りに行っていたH賀達人から、なんと大きなヤリイカを2杯頂く。サツマイモだけの予定だった天ぷらにエビとイカが追加。もちろんマゴチのお刺身もありで、この原稿を書き終えたらし~あ~わ~せ~な夕食が待っている。マゴチを釣らせてくれた土田キャプテン&H賀達人に感謝して頂こう♪
著者: へた釣り