44センチ→54センチとくれば次は64センチ。64センチは無理でも2匹釣れればうれしいなっと臨んだヒラメ3戦目。宇佐美・治久丸の攻めるポイントも分かってきたのでちょっとは上手に釣れるかもと考えていたんだけど……3戦目にして本命ボウズ。魚信は少なくなかっただけに悔しい!
船は6時30分に港を出ていつものように大崎堤防沖のポイントへ。朝一一投目はヒラメが釣れる確率が高いので、気合たっぷりでイワシを放り込む。水深25メートルと浅いので、イワシが弱らないようにゆっくりブレーキをかけて、根が荒いため底に着いたらすぐに30センチほど底を切る。底に錘が擦った感触があったら竿を持ち上げ、根をトレースする感じでかわす。
釣り始めて15分。根をかわそうと竿を持ち上げている最中にコツンという手ごたえ。底に当たった感触と違う、明らかに生態反応がある魚信。根掛かりが怖いけれど竿の高さをキープして待つ。コツン、コツンという魚信は続いているのだが、本魚信に発展する前に錘が底に触れて、ヒラメが違和感を覚えるテンションがハリスにかかったようで、魚信終了。仕掛けを回収すると背中の身を齧りとられたイワシの惨殺体。船長いわく「いい歯型だねぇ~。針の位置まで食ってるから針掛かりしそうなのにね」。
次の魚信はその15分後。今度は底を取り直した直後だったので余裕がある。コンコンという前魚信がずいぶんと長い間続いて、竿先はヒラメの重みが乗り初めてクンックンッと沈みだす。ここでアワセてはすっぽ抜けるので、グゥウウンと竿先が海中に持っていかれるのを待っていたんだけど……待てど暮らせどグゥウウンとはならない。そのうちクンックンッもコンコンもなくなり、一応空アワセだけして仕掛けを回収。ヒラメの歯で体中を切り裂かれたイワシの惨殺体の2つめ。
3度目の魚信はそのわずか5分後。ヒラメの活性はこれまでの2戦よりもかなり高い。釣り始めてものの40分で3度もヒラメを釣り上げるチャンスが訪れた。結果はイワシの惨殺体の3つ目。さらにその30分後には4度目の魚信。これまた体の後ろ半分をズタズタにされて瀕死の状態。5分後にはもう一度。竿を上げている最中の魚信だったので、コツンという手ごたえだけを残してサヨウナラ。背びれと尾びれの間をザックリ。
最後のチャンスは10時ごろ。大崎堤防沖とサンハトヤ沖の中間にある漁礁を攻めていたとき、誘いを入れるため竿を上げている最中にいきなりゴンッと竿先が入る。ドラグが出て行くのでこの手ごたえは絶対にヒラメ。あまり大きくはないが、ようやく本命の顔を拝めると慎重に巻き上げていたのだが、途中でフッと軽くなり無念のバラシ。ハリスは痛んでなかったので掛かりが浅かったようだ。船長から「シングルフックよりトリプルフックの方が採れる確率が上がるよ」と教えてもらって、孫針を船長からもらったトリプルフックに取り替える。が、その後はヒラメの魚信なし。まぁまぁいいサイズのホウボウ2匹で本日終了。身餌も使ったのだが、オニカサゴには出会えず。
著者: へた釣り