不本意なタイトルであるが、ほかに書きようがない。ヒラメ3戦目で本命ボウズをくらい、クロダイでも釣らなきゃ今日一日いいことなしになってしまう。54センチヒラメで満足していた昨日とは違い気合は入っていた。でも、クロダイの気配なし。メジナが大きく育つようにとコマセをあげてきた。
昼飯もそこそこに2時前には堤防へ。年末年始伊豆合宿も残すところあとわずか、そろそろクロダイでも釣って格好をつけなければいけない。短期決算モードで本命ポイントにコマセを打ち込むとコッパメジナだらけになることは分かっているので、丁寧に足元、藻際からコマセを本命ポイントへ流していく。試しに藻際にウキを入れてみると仕掛けがなじむと同時にウキが水中へキュンと消えていく。掌サイズのメジナは今日も元気。
メジナの足止めには成功したと感じて本命ポイントへウキを入れてみる。ウキがモゾッと沈んで、しばらくするとそのまま帰ってくる。このウキの動き、あ~あである。仕掛けを回収してみると案の定針が取られている。堤防の上にはへた釣りのものではないコマセを掃除した跡があったので、午前中に誰かがコマセをたっぷり打った後なのかも。何度か本命ポイントへウキを入れるがフグに餌を上げているだけのような気がして、どうせならメジナに餌をあげようと決める。
メジナと似ているイスズミが別名ババタレと呼ばれているように、メジナ系の魚を釣り上げるとフンをもらす。宇佐美で釣ったメジナのフンは濃い緑色をしており、おそらく海草類を普段は食べていると思われる。海草よりも栄養価のあるオキアミをたらふく食って、早く30センチ以上の満足サイズに育ってくれという願いを込めて、藻際と足元にコマセを撒いて(本命ポイントは明日のラストチャンスを信じて温存)掌メジナに遊んでもらう。
夕方の4時半までコマセを撒きつつ、1オキアミ1メジナペースで釣り上げていく。サイズがでないのでもちろん全部リリース。針付きのオキアミに飛びついてもリリースしてもらえるから安心ってことを小さいうちから教育しておけば、釣られやすい大型メジナに成長してくれるかもしれない(何の根拠もないどころか、むしろ逆効果)。
著者: へた釣り