今週に入ってからスソでも50匹超えの好釣果に、これならへた釣りでも30匹超えが狙えるのでは、寒さと強風を覚悟の上で強硬釣行した閃迅カワハギ12戦目。予報通り風もありウネリも…指先が痺れるほどに寒い! カワハギは高活性だったが……いつもの釣り方では魚信が取れない!
風・波の予報を見ると多少荒れそうということは分かっていたが、スソでも50匹超えの好釣果が続いているという誘惑には勝てなかった。でも自分が、前日まで好調でも出撃した日に限って釣果が芳しくない呪われた男だってことを忘れていた。金沢八景・一之瀬丸から今シーズン12戦目のカワハギに出撃。今シーズン最後の東京湾でのカワハギ釣りなので、なんとか悲願の30匹超えのつもりだった。
出船して港を出るとすぐに船が波をかぶり始める荒れ模様。船酔い防止のために普段はキャビンに入らないのだが、ここで濡れてしまっては寒さに凍えて釣りにならないので、慌ててキャビンに駆け込む。船は大きく左右に揺れときどき波の上を跳ねながら竹岡沖のポイントを目指す。釣りにならないウネリだとは思わなかったが、釣りにくいかもと覚悟する。
釣り開始。アサリがうまく針に付けられないレベルで寒い。手がかじかんでいる。バケツの中の海水に手を入れると温かくってホッとする。東京湾上で体験した寒さではこれまで最高かも。2月のカレイ釣りより寒かった。それでも30匹超えの夢をかなえるためにこの段階ではモチベーション高く仕掛け投入! あれ? 魚信がない……タルマセ→聞き上げを繰り返すが全く魚信がない。仕掛けを回収すると餌は全部取られている。カワハギはいる?
どうやらタルマセてしまうと、ウネリの上下で竿先や手元に伝わる魚信が出ないっぽい。底を少し切って着底したら聞き上げ(着底クンッ)がいいのかな?と修正したのだが、これもダメ。底を切った状態でも魚信なしに餌だけ食われることすらある。この時点で30匹どころか全く釣れる気がしなくなった。無理やりにでも魚信を出すために宙層フワフワに切り替えて、ようやく1匹目をゲット。船が揺れても錘が着底しないだけ底を切って宙層での釣り。これ以外にカワハギの魚信を出す方法が見つからない。
昼飯を食うのすら忘れて真面目に釣り続けたのだが、結果は10匹だけ。ウネリのせいなのかバラシ、掛け損ないが連発しストレスが溜まりまくる。サイズにも恵まれず最大が20センチ。なす術なしだった。竿頭の人は19匹だった…どうやって釣っていたんだろう? 30匹超えの野望は年末年始に挑戦する伊豆カワハギに持ち越し。竹岡カワハギよりいくらか素直な伊豆カワハギで仕切り直して再挑戦する。
著者: へた釣り