秋の八景沖アミ五目のテーマは豪華刺し盛り。アジ以外にマダイ、クロダイ、ヒラメなどの高級魚をゲットして五種盛り、七種盛りをと目論んでいるのだが…なかなかうまくいかない。本日はとうとうお刺身にできる魚なし。豆アジとカサゴが釣れただけ。釣魚居酒屋へたは南蛮漬けしか料理なし!
シルバーウィーク4連休の前半は大阪へ。後半なんとか1釣行をと、金沢八景・一ノ瀬丸から昨日の午後船でアミ五目に乗るつもりだったが、満船で既に予約締切になっていた。半日スライドさせて、4連休最終日の午前アミ五目で出撃した。朝、家を出ると少し風が吹いている。予報では八景沖で風6メートルくらいだったが陸でこの風だともう少し吹くかもと覚悟して船宿を目指す。京急電車にはクーラーを持った人たち多数。遠くには遊びに行きにくいので電車で行ける船釣りに人が集まっているのかも。午前アミ五目の船上はレンタルタックル&ライフジャケットの人ばかりで、慣れた船宿なのになぜかアウェイ感。
マダイ船の乗合がスタートするまでアミ五目船の担当は瀧本船長。昨日は3キロのマダイが釣れたそうだ。アミ五目の戦術は2つある。マダイが食ってきても大丈夫なフロロ3号のアミ五目用の仕掛けで最初から最後なでやるか、まずはアジの仕掛けで手堅くお土産を確保してからマダイの仕掛けで一発を狙うか。最初のポイントは港を出てすぐ近くで「昨日はここでマダイでました」とのアナウンス。アジもマダイも狙えるアミ五目用の仕掛けでやることに。仕掛け長は3メートルなのでタナは4メートル。2.5、3、3.5メートルでコマセを振り出して4メートルで待つ。しばらく粘ったが海悪く魚信もないので移動。
ここからがつらかった。八景沖のアジはお留守らしく、船長がこれならと思える活性の群れがなかなか見つからない。アジ船の周りで何度か減速しては加速しを繰り返し、少しずつ北に移動しながら群れを探すが結局一度も仕掛けを投入できずに本牧沖へ。国際埠頭の入り口辺りで一投だけして、高活性のアジの出現率の高い壁前に移動する。根掛かり注意で「すぐに底を切るように」「タナが決まったら上からタナ取りが理想」との指示があった。9時すぎにようやく最初の魚信があって、豆アジ。続いてカサゴ。実績ポイントなのでそのうちいい群れが入ってくるはずと信じていたが、船長からは「上げてください。ビシ、みんななくなっちゃうから」とポイント移動のアナウンス。船中、かなりの数のビシが海底のオブジェと化した模様で、上乗りさんがビシを何個も持って船上を走り回っていた。
9時半をすぎてバケツの中には豆アジとカサゴが1匹ずつ。アミ五目はこれまでにも何戦かしているがここまで釣果に恵まれなかったのは初めて。釣り方は合っているつもりなので、魚が機嫌を直してくれるように祈るしかない。漁礁が入っているというポイントで豆アジが入れ食いになった。タナに合わせればすぐに穂先をプルプルと震わせて豆アジが食ってくる。オキアミにはほぼ確実にくらいついてくるので、高級魚狙いはほぼノーチャンス。ならばと豆アジがついてもしばらく放置してヒラメやハタ類が食ってこないかと狙ってみたが、こういう活性の日はフィッシュイーターもやる気がないようで何も起きなかった。このポイントで豆アジ11匹を追加。南蛮漬け二人前分くらいにはなったかな。
最後にもう一度、八景沖に戻ってきた。残り時間は少ない。アジを数匹追加してもうれしくないので、一発逆転マダイ狙いに。コマセもオキアミに変えて仕掛け長+1メートルで動かさずに待つ。波による上下をなるべく体で吸収して、竿の曲がりが一定になるように船の上下に合わせて竿を上げたり送ったり。一度コッンという硬質な魚信があったが、びっくりアワセしてしまい掛からず。そのまま何も起きずに11時、沖上がりの時間に。桟橋で一ノ瀬丸でのボウズの証、屈辱の味がするアジの干物をもらう。干物をもらうの何年ぶりだろ……。最後に頭から海水を大量にぶっかけられて釣りの神様から×出された気分。
著者: へた釣り