風があれば波がぁと騒ぐくせに、風がないと暑いぃと嘆く。釣り人はわがままだ。先週宇佐美沖で死にそうになったのに続いて本日もほぼ無風の予報。1日頑張れる気がしなかったので、さくっと午前LTアジ作戦。南蛮漬けからお刺身用A5ランクまでサイズいろいろ39匹で作戦成功♪
金沢八景・一ノ瀬丸へと向かういつもの時間に外に出る。つい何週間前までは既に日が昇っていたが今日は暗い。暗いから涼しいかというとそうでもなく、玄関を開けるとむあっとした熱気が体にまとわりついてくる。午前船にしといて正解だったなと、クーラーを引っ張って船宿に向かう。一ノ瀬丸は毎度のことながら盛況で席札は何枚かしか残っていなかった。これまたいつものことだがなぜか空いてる右舷の舳の札を取る。スーパーではないが少し足元が斜めになっているお立ち台席だ。海面まで距離があるのでアジだと少し取り込みにくいが低活性で掛かりどころがとことん悪いという状況でなければなんとかなる。
船長は一ノ瀬社長だった。桟橋を離れた船は10分ほど走って八景沖のポイントへと向かう。一ノ瀬社長のマイクパフォーマンスは細かいことまできっちり説明するのが面白い。「1つの針に付けるのは赤タンかイソメどちらかにしてくださいね」って、両方付ける人多いのかな? 水深25メートルでアンカーを打って待ち伏せ作戦。指示ダナは「2~3メートル」だった。様子見でタナ2.5メートルで始める。1メートル、1.5メートル、2メートルで鋭くコマセを撒いて50センチ巻き上げて20秒待つ。何度かコマセを入れ替えていると穂先をキュンと持っていくアジらしい魚信。引きもまずまずで20センチを少し超えるご立派アジ。
何匹か20センチ級のアジを釣って50匹は釣れそうなペースかな?と思っていると、竿先をプルルと揺らすだけで待てど暮らせど穂先を引き込まない嫌~な魚信が頻発するようになる。南蛮漬けサイズの小アジばかり釣れる。でも、周りを見ていると時々いいサイズのアジも釣れているので何が違うのか観察してみると大きめのアジを釣っている人はタナが低い。タナを2メートルに落とすと魚信が出なくなった。掛かりにくくなるので本当は避けたいが1.5メートルまで落とすと、穂先をキュンと持っていくお目当てのサイズのアジの魚信が出た。魚信が出せない時間帯もありややペースダウンするも、小アジ地獄からは脱出。
最初のポイントで25匹くらい釣れた。お刺身で美味しい20センチ~25センチばかりをそろえるのは釣趣もよいし味も間違いないが、アジは料理のバリエーションの多い魚だ。南蛮漬け、フライ、塩焼き(干物)、お刺身が混ざった食味あれこれアソートアジ釣りと考えれば悪くない気がする。2個所目のポイントは水深が12メートルと浅くなりタナでアジのサイズが違うわけではなく混泳しているので釣り分けは不可能。悪くないと考えるほかなかった。船長からの指示ダナは3メートルだったので、1.5メートルからコマセを撒きだそうとするとシャクった直後に魚信が出る。それでも掛かりどころはよいことが多かったのでなんとかなった。
沖上がりの時間までサイズはいろいろだが、ポツーン、ポツーンとアジを拾っていける。後半は少し風が吹いてきて、体感的な暑さはいくらか緩和された。最後までコマセを撒き続け、魚信も最後まで途切れずにあった。南蛮漬けが8匹、アジフライが7匹、塩焼き(干物)が13匹、お刺身が11匹で全部で39匹。妻1号の目標である30匹は超えたので面目躍如。午後船で泣きの&酷暑の延長戦をせずに帰れることにほっする。妻1号との釣行はもう少し涼しくなってから再開予定だ。小アジも混じり始めているのでいい日に当たれば30匹はクリアできそうに思う。
著者: へた釣り