イサキは今日は何曜日なのかを知っているとしか…前日まで好調でも土日になると急に激シブになるという経験を剣崎沖で何度かしている。本日も…。今行かなくていつ行くの?と書いた好漁が嘘のような活性。しかも船上は激混みで釣りづらい。頑張ってツ抜けは達成したが15匹まで。
剣崎沖のイサキが型・数ともに好調だったので今日は混むだろうなぁと予想はしていたが、梅雨の合間の晴れでしかも無風でベタ凪とくれば予想を遥かに上回る混み具合。金沢八景・一之瀬丸のイサキ船は片舷11人。スーパー舳まで釣り人が入っている。3メートルの吹き流し仕掛けの釣りだとかなり気をつけて釣らないとオマツリに苦しみそうだ。席は右舷の前から5番目。船長にPE1.5号でも大丈夫かと確認するとOKとのこと。貸し竿がPE3号、4号なのでというのが理由らしい。ただし「切れても自己責任で」と言われる。使いなれたリールで釣りができるのがうれしい。念のためPE4号を巻いたリールも持って行っていた。
船は桟橋を定時に離れて剣崎沖へ。先週に比べると根の周りに小規模ながらも船団ができておりイサキが根に付いたってことだと思うのだが……船団に近づくと伝わってくるのは全く釣れていないという倦怠感。置き竿やタナでじっと待っている人がほとんどで誘う価値はないって様子。船長からの指示は18メートルから12メートル。気合いを入れて50センチ刻みスティ1秒でシャクリだすとすぐに魚信があり、イサキにしては重量感のある引き。TKBでも計測してもらう3枚に残りそうなまぁまぁサイズのカワハギだった。お次はモゾッとする変な魚信があってなんとキタマクラ。カワハギは当然キープ。
その後沈黙する。30センチ刻みでフワフワと誘い上げて長めに待ってみたり、スティ0の超高速シャクリを試してみたりとあの手この手を繰りだしたがウィリーに魚が触れてくる感触はほとんどない。イサキって絶対に土日は休みだよなって考えに取りつかれる。週末は釣り客が多いのでコマセが撒かれすぎてお腹いっぱいになって釣れないのかな? 理由は分からないが平日はよくても土日になると急に激シブになるという経験を何度もしているので今日もだめかぁ~とボヤキが漏れ始める。船長は少し南下して水深50メートルのポイントへの移動を決断する。
指示ダナは46メートルから。シャクリ始めてしばらくするとすぐに竿先をグンッと引きこむ強烈な魚信。巻き上げ出すと竿先を小刻みに揺らすような引きをする。混雑した船上で一番会いたくないヤツ……サバである。オマツリだらけになり仕掛けのロストがとんでもない。指示ダナの上の方を探るとサバの餌食になるので46メートルから2メートルの幅だけをねちっこく探るようにするとようやく本日1匹目のイサキを10時10分にゲットする。アジが混ざりながらポツンポツンと釣れ始める。それなりに活性がよいようで一度だけだがトリプルも発生した。11時半までこのポイントで粘りイサキは7匹。
剣崎のメインの根周りに戻ってきたのは12時少し前。船長がどうしてこの時間ならと判断したのかは分からないが朝とは違い、ウィリーに魚が触れてくる感触がある。すぐに1匹目が釣れ、続いてダブルで釣れて12時20分にツ抜けを達成する。その後もイサキは高活性というわけではないが、なにかの拍子に釣れてくる。残りの2時間半で5匹追加して、15匹で沖上がりの時間に。アジも5匹ほど釣れた。最初の2時間どうなるかと思ったが、威張れる釣果ではないもののなんとかなった。両隣の釣果が0匹、3匹だったことを考えると、よくやった方じゃないかなぁっと。
著者: へた釣り