2015年のイサキ6戦目は浮き沈みが激しい釣りになった。最初はまずまずペースで行けそうと思ったものの、潮がかっとんで釣りにくくなり大減速。ツ抜けも無理?とヘコんでるといきなり2年ぶりの尺イサキでテンションアップ。でもそれっきり。我慢続きで涙目に。最後は意地で入れパク。
世の中お盆休みの最終日。帰省ラッシュがどうしたこうしたとニュースで言っていたのでさすがにこんな日は船が空いているだろうと、金沢八景・一之瀬丸から剣崎沖イサキに出撃。確かにいつもの週末に比べれば釣り人は少なかったが、一之瀬丸のイサキは人気船。空いているといっても片舷7人での出航となった。イサキ釣りは初めてという人もいて、瀧本船長の釣り方のレクチャーを久しぶりに拝聴する。シャクって止める。言葉にするとそれだけなんだけど、それだけのことが上手くできずに悩むのがイサキ釣りだと思う。
へた釣りの釣り座はなぜか空いていた右舷の舳。オマツリを回避しやすいし、自分のコマセだけで勝負できるので、イサキ釣りでは特等席。これは今日は釣れちゃうかもよぉ~とテンション上がるが、剣崎沖に着いてみると船団がバラケ気味であまり釣れている風ではない。メインの根ではなく少し離れた小さな根を攻めるポイントで釣り開始となる。一投目ですぐにウィリーに魚が触れてくる感触はあるが、針掛かりせず。少しシャクリのテンポを落としてみると、ようやく竿先をクンッと引き込む。追い食いはなし。開始ものの数分でイサキをゲットする。今日はいいかも!?と思ったんだけどね。
安定して魚信が出せない。シャクリの幅を30センチ~50センチ、スティ時間を0~3秒といろいろ試してみたのだが、速すぎると魚信はあるけれど針掛かりせず。遅すぎると魚信がほとんどなくなる。う~~~ん、と悩んでいるうちに時間が経っていき開始1時間での釣果は4匹だけ。さらにこのころから潮が速くなってラインが鋭角に艫方向へ流れて行く。魚を掛けても取り込み中に誰かのラインとオマツリしてちっとも船内に魚を入れることができない。10時半になっても4匹のまま。猛烈にヘコんできた。今日もあかんかと考えながらシャクる手を止めないでいると、いきなり竿先がゴンッと持って行かれる。2年ぶりの尺イサキだった。死後硬直後の計測で32センチはあったので、35センチ近い?
尺イサキに気をよくしたもののその後が続かない。船長も潮が速すぎて反応があっても船をその上にキープできないという状況に嫌気がさしたようで、「下浦の様子見に行きます」と北上を決断する。船が止まったのは水深10メートルの超浅場のポイント。こんなところにイサキがいるの?と思ったが、シャクリ始めるとすぐに魚信があり、小ぶりながらもイサキが釣れてくる。何時間かぶりの6匹目。その後もダブル込みでポツンポツンとはイサキを拾って行ける。13時少し前にようやくツ抜けを達成する。スズメダイの猛攻に苦しみながらこのまま貧果で終わりかなぁとちょっぴり涙目。涙目のままシャクり続ける。残り1時間半、20匹にも届かない感じだった。
船は少し南下して下浦と剣崎との中間辺りのポイントへ。水深は20メートルくらい。ここでようやく安定して魚信を出せて針掛かりにも高確率で持ち込めるパターンを掴める。釣れるだけ釣ったる!!と、意地になってシャクリ続ける。尺には届かないが25センチ超えの良型が混ざりながら最後の1時間で30匹。目標だったイサキのゴンズイ玉を達成する。ほかの人が諦めて道具をしまい始めてもシャクリ続け、数釣りシーズンのイサキらしい釣りを1分でも長く楽しむ。数えてみると40匹。大漁ではないが不漁でもないってとこまでなんとか数を伸ばせた。でも、これでは終われない。今季はもう1戦するつもり。
著者: へた釣り