予想だにしてなかったので金沢八景・一之瀬丸に着いてびっくり。何度か愚痴っぽいことを書いているが今年の剣崎沖のイサキの調子はよくない。当然、船は空いていると予想していた。なのに…乗合2隻出し、仕立を入れると3隻の大盛況。激混みの船上であわやイサキボウズの大苦戦。
毎年お世話になっている瀧本船長の船の席札は3枚しか残っていなかった。左舷前寄りに席を決める。前から3番目。へた釣りが席に座った時点で片舷8人。あとから1人やってきて片舷9人での出航となった。深くても水深30メートルくらいまでの剣崎沖なら問題ない人数だが、一之瀬丸のイサキ五目は剣崎沖が不調だったら沖の瀬~洲の崎に転進する。その場合水深100メートルもありなので……オマツリで凄いことになりそうだなぁっと覚悟を決める。
剣崎沖にできているイサキ船団の船影はまばら。近づくと既に倦怠感が漂っている。釣れてない雰囲気が伝わってくる。船長は船団近くの反応を確認したものの合流はせずに少し離れた場所を一人旅。水深18メートルから12メートルという指示で2015年の剣崎沖イサキの初シャクリとなった。予想はしていたが、全くウィリーに魚が触れてくる感触はない。唯一釣れたのがネンブツダイだったのだからどうしようもない。船長はポイントを探してウロウロ。「メバルの反応っぽいですが…」と妥協して船を止める。イサキの反応は全く見つからないってこと? 5本針に4本オキメバルが掛かったがサイズが小さい。このポイントで1投しただけで、「沖の瀬まで25分移動します」とのアナウンス。
移動中にリールを電動リールに付け換える。霧が濃くて大島はうっすらとしか見えないが9時半ごろに沖の瀬に到着。でも、なかなか船が止まらない。反応を探してストップ&ゴーの繰り返し。イサキの群れを探していたと思われるが、結局見つからずオキメバルを狙うことに。水深は90~100メートルくらい。船の下に高活性のオキメバルはいる。釣れればサイズも30センチ級混じり。でも、オマツリが多発し、どうにもならない感じ。サバまで釣れだすと、もう完全にお手上げだった。
サバを嫌って移動する。沖の瀬でもめぼしい反応はあまり見つからないらしく。ストップ&ゴーの繰り返し。船が減速し、さすがにそろそろ止まるだろうと仕掛けを手に持って投入に備えようとすると、エンジン音がしてまた加速。時間を測っていたわけではないが、かなりの時間(途中弁当を食べた)仕掛けを投入することなく沖の瀬を移動しまくることに。釣れなくても心が折れることはないが、船が止まれないと心は折れるってことを知った。アカイサキやウルメイワシを追加して、13時半ころに「もう1度剣崎沖に戻ります」とのアナウンス。オマツリが軽減されるだけでうれしい。
剣崎沖には14時に戻ってきた。沖上がりの時間は15時。沖上がり前のチャンスタイムではあるが…朝の状況が状況だっただけに今年の剣崎沖イサキはボウズスタートの可能性大と半ば諦め気味。ポイントが決まり、タナは22~18メートルの指示。50センチ刻みスティ3秒でタナを探り出すと、竿先キュン。そのタナでしばらく待っていると竿先ギュン。この手ごたえは間違いなくイサキ。針数5本なので追い食いを狙ってもう少し粘るべきなんだろうけど……ボウズ回避確定の誘惑には勝てずに巻き上げる。イサキが2匹。写真を撮る間も惜しんですぐに仕掛けを再投入したが、既にイサキの気配はなし。しばらくして入ってきた別の群れはデカアジで、沖上がりまで尺アジに遊んでもらって、キープ魚種五目を達成し、本日終了。
著者: へた釣り