北海道へ帰省する妻の東京土産として持たせる激旨金アジの干物をゲットするべく、羽田・かみやからショートLTアジへ。この1年ほど東京湾でのアジ釣りでいい目に遭った記憶がなく、完全に嫌われていると思っていた。今日も反応はあるらしいのだがなかなか口を使ってくれないで…。
JR蒲田駅から6時20分の送迎バスを利用して船宿へ。受付を済ませると番号札3番。一桁というだけでも珍しいのに4番以下なんて何年ぶり? 四隅が空いているかもと桟橋に行くと、アジ船は右舷の大艫から2人先客がいるだけで席選び放題だった。一度、左舷大艫に座りかけてやっぱり大好きな右舷舳にしようと移動。でも、大艫で釣れることなんて滅多にないんだからと船上でうろちょろと不審な動きをした末に左舷大艫に釣り座を決める。桟橋でイカ名人改めタコ名人のI島名人から「タコいる~?」とお声がけいただく。「めっちゃいる!」と応えたあとで、ショート船なので帰りの時間が違うことに気づく。残念。
本日の船長はしゃちょう船長。片舷5人ずつの10人で出船となる。「40分ほど走る」とのアナウンスがあり木更津沖の水深12メートルのポイントで釣り開始となった。船長からの指示は「底1メートルでコマセを振って50センチ~1メートル上げて待つ」だったので反応は底気味だったと思われる。1.5メートルのタナはうまくいった験がないので、50センチ、1メートル、1.5メートルで素早くコマセを撒いて50センチ上げて2メートルで待つ。すぐに魚信が出るという活性ではなかったがコマセを入れ替えていると単発ではあるがアジが釣れ始める。
コマセに反応してくれてはいるが素直に食ってはこない。竿先をフルルと揺するような前魚信らしきものだけあったり、ガッと手元まで魚信が伝わってくるのに口が切れてしまったりととにかく針掛かり率が悪い。掛けにいこうと竿を持ち上げると手応えが消失してしまうことが多い。我慢して穂先をもっていってくれる魚信になるまで待つしかない。面白いことに釣れるのは3本針の一番上の針に集中した。コマセに突っ込んできているのに掛からないのはアジのサイズに対して針が10号だと大きかったのかも。海沿いの食堂のアジの開き定食サイズは稀で、20センチに満たない旅館の朝食の干物サイズが多かった。
コマセを撒いているうちに船下のアジの群れの活性が少しずつ上がってきた。タナも最初の2メートルから2.5メートルの方が魚信が明確に出るようになり、ときどきだかダブルも発生し少しペースアップする。依然としてアジが針に触れてはきているのに…針掛かりはしないということが多すぎる。対策として釣り方を分岐させることに。コマセを指示ダナの下から振り出して煙幕を作って素直に食ってくればよし(←これで掛かれば勝負が早く数を伸ばせる)。掛からない魚の感触があったら1メートルほど誘い下げる(←食い込みが悪い時は意外と効く)。誘い下げで掛からなかったら下げたタナで2、3度コマセを振り出してからスーッと竿を持ち上げて仕掛けをコマセの煙幕の中に通す(←魚は仕掛けの近くにいるので効率的)。最初のコマセ振りで魚の感触がなかったら底を取り直して指示ダナの下から振り出してコマセの煙幕を作り直す(←集魚効果はこれが一番高い)。
魚信は最後まで途切れることなく出続けた。自分なりに考えた気難しいアジ攻略フローもそれなりに機能していたと思う。船長によればハリスの太さが2号だったかそれ以下だったかで釣果の明暗が分かれたそうだ。1.5号で仕掛けを作ってあったので数はそれなりに伸ばせた。例によって釣っている最中は数を数えられないので、50匹は超えたかな?ぐらいに考えていたが、半日船ではなくショート船でほぼ魚信が途切れることなく出ていたので数えてみたらもう少しいっており81匹。アジで大漁したのは1年以上ぶりのこと。サイズの大きい物から干物にして残りはアジフライかなぁ?
著者: へた釣り