腰がグキッとなりそうなのに選んだ釣り物は羽田・かみやのLT深場五目。オモリ150号の胴付き仕掛けで、水深250メートルくらいで釣れる魚を釣る。アカムツやアラなどの超高級魚をゲットできることもあるが、本命はクロムツ。2020年は初戦から満足サイズ2匹込みで6匹ゲットしえっへん。
重い荷物を持って慌てて歩くと腰に悪そうなのでいつもより10分ほど早めに家を出る。日の出前なのに意外と寒くない。風も無風とは言わないが気になるほどには吹いていない。実はあまり釣れる気はしていなかった。LT深場五目は2019年には3戦して釣れたクロムツは4匹だけ。釣り方は分かっているつもりだがあまり釣果に結び付いていない。潮回りが大きいため本日は桟橋からの乗船。左舷の舳2番が空いていた。舳先にはY田名人、左隣にはH賀名人。船の下の魚を全部持っていきそうな顔ぶれに割り当てあるかしらと不安に。
船は1時間ほど走って剣崎沖に到着する。すぐに群れが見つかった。最初のポイントは水深200メートルくらい。仕掛けを投入するとすぐに穂先を小さくガコッと揺さぶるような魚信。軽く聞きあげると、良型クロムツなら穂先を引き込んでくれるのだが魚が付いているんだか付いていないんだかよく分からない手応え。巻き上げるほどの魚ではないと判断して放置するともう一度似たような魚信があって少し重量感が増す。周りで小型のクロムツが釣れていたので、たぶんクロムツだろうと巻き上げてみると20センチくらいの小型クロムツのダブルでスタート。このサイズのクロムツはなかなか針掛かりせずに苦戦したがその後もう1匹だけ追加する。
ポイントは少しずつ深くなっていった。11時少し前に水深250メートルくらいのポイントで本日一の魚信。ストンとオモリを1メートルくらい落とした直後に竿先を大きくガコッガコッと揺さぶられる。慌てずに仕掛けを張るように竿を持ち上げると穂先をグンッと引き込みような魚信になって針掛かり確定。ちょっといい手応えだったので追い食いは狙わずに巻き上げる。巻いている最中にも何度か穂先を引き込む。抵抗が最後まで続いたのでもしかしてメダイかもと不安を覚えたが、海面に現れたのは40センチに少し足りないサイズのクロムツ。これくらいになると脂の乗りがよくなるのでうれしいサイズだ。すぐにもう一度クロムツらしき魚信があり、今度は25センチくらいの剣先沖レギュラーサイズ。バリバリ魚信ってくるわけではないが飽きる前には魚信ってくれる。
エサは船宿支給のサバ短に3本針の真ん中の針にだけ持ち込んだホタルイカをツボ抜きして付ける。底までオモリを落としたらすぐに10メートル巻き上げて、枝ス長の70センチ刻みでストンストンと落としていく。親子サルカンを要に枝スが扇状に動き、クロムツはエサが水平になった瞬間に食ってくると信じている。少し魚信の間が空いたが12時少し前にもう一度悪くない手応えの魚信。重量感もありよく引く。直前にすぐ横でH賀名人がメダイを釣ったばかりだったのでこれはメダイかなと半ば諦めていたが海面に姿を現したのはクロムツ。これまた40センチを少し切る満足サイズ。
お昼を回ると急に魚信が遠くなる。ユメカサゴやサバなどがたまに釣れるだけ。メダイとサバを一荷で釣った以外、午後は見せ場なし。船は北上しアカムツの実績があるポイントに。アカムツは大きく底を離れない魚なので誘い下げる幅を3メートルだけにし、粘り強く誘い下げ続けた。船中1匹だけアカムツが上がって盛り上がったが東京湾口でそうそうアカムツが釣れるもんでもなく、何も起きずにタイムアップ。お持ち帰りはクロムツ6匹とメダイが1匹。定番ゲストのシロムツやクロシビカマス(≒スミヤキ)は1匹も釣れず。何度かハリスを切られたのはクロシビカマスは(≒スミヤキ)のせいかな? クロムツの満足サイズは炙り刺しで、中型は煮付けで、小型は空揚げにして食べる予定。
著者: へた釣り