朝起きて波風予報を確認すると釣行予定の日曜は大時化に。強風を嫌って回避した土曜の午前は凪に。このままでは今週は釣行できなくなる。午後の予報は……悪くなっているが風10メートルまでなので釣りにはなる。午後LTアジに緊急出撃した。釣果は33匹。魚信は多かったがバレまくる。
このままでは釣りに行けなくなる!と恐れた瞬間に金沢八景・一之瀬丸に電話していた。午後LTアジを予約する。幸い満船にはなっていなかった。午後アジは11時45分集合なので11時くらいに品川駅にいれば間に合う。ギリギリまで仕事をしていざっと勢い込んで玄関を開けると…陸でも結構な風。つらい戦いになるかもという予感を胸に船宿を目指す。金沢八景駅に着くと雨までパラパラ。席札は例によって艫から埋まっており、左舷の舳に2枚残っているのみ。残っている札の一番前を取ると舳2番だった。右舷は貸し竿のグループ。左舷は子連れ客が2組と舳に一之瀬丸のアジ名人。
船長は一之瀬ジュニア船長だった。桟橋では何度か声をかけていただいているが、操船する船に乗るのがこれが初めて。若いだけあって出船前から船中を動き回り、元気でよろしい感全開である。1時少し前に桟橋を離れて20分ほど走るというアナウンス。シーパラダイスを超えるとすぐに飛沫を被るようになったので船室に避難する。これまた一之瀬丸はなのか、金沢八景ではなのかは不明だがみなさん釣座で頑張るので船室は貸し切り状態。平潟湾を出てすぐ一度減速したが止まれずに北上する。
13時20分ごろにポイントが決まり釣り開始。枝スの編み付けが釣果に悪い影響がでないかをチェックするため、本日用意した3組の仕掛けはすべて編み付け枝ス。そのせいで釣れなくなるということはなさそうだった。高めのタナで勝負しようと底1メートル、1.5メートル、2メートルでコマセを振り出し、50センチ持ち上げて2.5メートルで待つ。コマセを詰め替えて2度目の仕掛け投入で本日1匹目のアジ。20センチを少し切るアジフライサイズ。コマセを振っているうちに少しずつアジの活性が上がってくのを感じる。アジ釣りの一番楽しいパターン。
1匹針掛かりしたらゆっくり巻いていると追い食いが発生するようになり、少しペースアップできるかもと思ったが、思ったほどには釣れてくれない。魚信はいくらでもあるがいい位置に針掛かりしてないようで竿先をグングンッと引き込んだあとでいなくなったり、巻き上げ中にプッと嫌な手応えを残して口切れしてしまったり、海面でハリスを手繰っている最中にポロリと落ちたり。う~~むと唸るしかない展開。船内に取り込んでも勝手に針が外れるアジがすごく多かった。この日はコマセを振り出した直後に魚信が出ることが多く、仕掛けが動いているので掛ける場所を選べない。タナを変えてみたが改善せず。運よくいいところに掛かったアジを拾っていく。14時45分で魚が弱り始めたのでクーラーに移しながら数えるとちょうど30匹だった。
少しずつ食いが落ちついてきたのでポイントを移動することに。平潟湾を出てすぐの場所にもどってアジの群れを探すがなかなか止まれない。何度も減速しては再加速を繰り返し、遂に漏れ出た言葉が「反応ない」。これにはずっこけたが若い船長っていいなとも。2個所ほどショボめの反応で仕掛けを入れたが船中1匹ずつ釣れただけで沖上がりの時間に。へた釣りは33匹。すぐ横でアジ名人は48匹だった。バラした数が圧倒的に違った。でも、どうすればバラしを減らせたかは分からず仕舞いで少し残念。
著者: へた釣り