ウィリーでの釣りの面白さの1つが何が釣れるか分からないことである。カイワリ狙って宇佐美・治久丸の午後船にプチ遠征。カイワリをというよりは五目釣りを楽しめた。リリースした魚まで含めれば十五目以上は釣った。シャクれば穂先を引き込む魚たちと戯れるような釣り。たっのしー!!
午後船は12時に出船なので8時ごろに品川駅を出る東海道線に乗れば余裕をもって間に合う。家を出ると小雨がパラついてはいたが傘が必要という降りではなく、そのうちやむだろうと傘を持たずに出発。伊豆が近付いてきても一向にやむ気配がないどころかむしろ雨足が強くなっているような雰囲気。宇佐美駅についても小雨のまま。道路の濡れ具合から推測するに東京よりも伊豆の方が雨が強かったような感じ。駅前に「粉もん屋」なるお好み焼き屋? ラーメン屋?ができていたのに驚く。港の入り口付近には宇佐美魚バルなんて看板も。海水浴客相手にオープンしたのかな?
港に着くと少し雨が強くなったので漁港施設の軒を借りてレインコートの上下を着こんで完全防備。タックルの準備も全部済ませて、治久丸の船着き場に向かうと、船長は仲間船が台風に備えて上架しているのをお手伝いしているようでお留守。大女将に「乗ってていいよ~」と言われるも釣り座を船長が決めるのでしばらく遠慮。でも、船の様子をよく見ると…へた釣りのほぼ指定席である右舷舳付近にコマセが用意してあるだけでほかにコマセバケツは出ていない。本日、貸し切り!! ほかの釣り客は雨を嫌って回避したそうだ。治久丸で大名釣りは初めて。コマセを使う釣りなのでコマセが効くのかしらという不安も。
この何戦かカイワリ狙いは初島近くの水深90メートル前後だったが、夏のこの時期はもっと浅いポイントを攻める。最初のポイントは宇佐美港を出てすぐの大崎堤防沖水深28メートルのポイント。探る幅の指示はなかったので底3メートルから10メートルを釣ることに。カイワリ狙いなのでスティ0の高速シャクリ。スティ0ではクワセの間がと心配されるが、スティ0のつもりでも実際には次のシャクリの動作まで1秒以下のクワセの間はある。すぐに魚信がありマダイとマルアジの一荷。続いてウリンボを5本針に5本パーフェクト。針数釣りは今年は剣崎沖では一度も達成していなかったのでこれはうれしい。シャクれば魚信がある。船下の魚はマアジ、マルアジ、ウリンボ混じり。マアジは小型から中型が多く、マルアジは大型だった。
大崎堤防沖でお土産を確保したらカイワリを狙って網代寄りの水深60メートルくらいのポイントに移動する。船長からの指示は「底から6メートルくらいまで」だったが、探れる幅が狭いのでウィリーでは釣りにくくキダイを何匹か釣っただけ。もう一度水深20メートルくらいのポイントへ。ここでの釣りが面白かった。ホウボウが釣れたり、イサキ、メバル、ウマヅラハギの一荷が発生したり、尺超えイサキが5匹くらい釣れたりとシャクれば何かが魚信ってくれるというウィリー五目の面白さを満喫できる展開に。エソやシラコダイまで釣れる。小ぶりだけどヒラソウダもゲット。十五目釣りを達成し、これはこれで楽しいんだけど16時30分になってもカイワリはボウズのまま。ほかの魚は面白いように釣れるのに……。
沖上がりは17時。ラスト30分はカイワリが出やすい水深60メートルのポイントをやることに。船長からの指示は「底から6メートルくらいまで」だったがそれでは釣りづらいことは学習済みだったので3メートルから10メートルまでをシャクってみることに。8メートルくらいでキュンと穂先を持って行くカイワリらしい魚信。重量感もある…というかありすぎるのでカイワリではない? 頭を???だらけにしながら大事をとって手で巻く。小ぶりのカイワリとハタ(イヤゴハタかな?)の一荷だった。小気味よい引きをカイワリが担当、重量感をハタが担当していたみたい。カイワリは1匹釣ればプチ遠征したことへの満足感が大幅に上がる。15分後にもう1匹ちょっとだけサイズアップしたカイワリを追加して沖上がりの時間に。
著者: へた釣り