毎年のお楽しみが6月1日に解禁になる剣崎沖のイサキ釣り。第1週に必ず釣行する。昨季はいきなり40匹と大爆発したが今季はぎりぎりツ抜け。今季が悪いのではなく昨季がよすぎた。平年並みのスタートだ。32センチのウリンボ呼ばわりされないイサキも釣れたのでまずまず。
今週末は土日ともに凪予報の好天。京急品川駅にはクーラー&竿を持った釣り人多数で、激混みの予感。少しでもいい席をと金沢八景駅から速足で一之瀬丸に向かったが、席札は既に右舷に1枚、左舷に2枚残っているだけだった。左舷の真ん中あたりの席札を取って船に乗ってみると、既に入り込む余地がない。瀧本船長を探して「前に行っていい?」と確認すると「OK」とのことなので、本日も一之瀬丸での指定席になりつつあるスーパーお立ち台へ。足痛めてるのに大丈夫?という不安がなかったわけではないが凪なのでなんとかなると思うことにした。
桟橋を離れた船は40分ほどかけて剣崎沖の松輪の根へと向かう。船団は大きくない。メインの根の特等席にいるはずの松輪出船の船の姿がなく、ほかのポイントを探索しているもよう。こういう日は釣れてない。船団の周りをグルリと一周して外側に船をつける。指示ダナは「20~15メートル」だった。50センチ刻みスティ1秒のイサキ用のシャクリで釣り開始。5メートル幅を3回探ってビシにコマセが少し残るように上窓の開き具合を調節する。船中「型を見た」とのアナウンスがあったが、へた釣りのウィリーに触れてくる魚はなし。反応はすぐに消えてしまったようで移動の合図。
松輪の根から少し南下した沈没船ポイントに移動する。水深50メートルくらい。サバの邪魔がなければ手堅くイサキが釣れるポイントだが……ここもあまり魚の活性はよくない。8時50分にようやくクンッと穂先を引き込むイサキらしい魚信があって、今季初イサキ。サイズは20センチ以下。すぐに魚信があって今度は強烈に引く。30センチ以下の手応えではなかったのでタモ取りしてもらったのだが25センチの大ウリサイズ。エラの部分にスレ掛かりだったのでよく暴れただけだった。このあと沈没船ポイントで3匹追加して5匹。10時で5匹なので午後のイサキのお食事タイムがあれば20匹くらいはいくかな?と思っていた。
沈没船での魚信が遠のいたので再び松輪の根に移動。ここからはあまり面白くない展開になる。ウィリーへの反応が鈍く、食ってくるのはオキアミを付けた下針にだけ。オキアミにならバンバン魚信ってくるかというとそうではなく、忘れたころにポツ~ン、ポツ~ンと釣れる感じ。一度だけダブルが発生し、横の人も同じタイミングで釣れたのでようやく高活性?と期待したがその一瞬だけで以後、沈黙。11時30分の時点でイサキは9匹だった。ツ抜けはできそうだが…。もう一度沈没船周辺に戻って大アジでお土産を確保することに。アジですらなかなか口を使ってくれないで苦戦する。2匹だけ釣れた。
アジでお土産を確保したら、イサキのお昼ご飯時を狙って松輪の根に戻る。松輪出船の船がいなくなったあとにいい目に遭ったことは何度もあるが今日はダメ。シャクれどもシャクれども何も起きず。でもツ抜けだけは達成したいというささやかな願いは海の神様に届いたようで、1時間ぶりに魚信。ドラグが滑る良型の手応え。今季初の尺超えイサキが釣れた。帰ってから計測すると32センチだった。今年の剣崎沖は良型の出現率が高いので尺イサキの追加を狙って最後まで頑張ったが、以後1時間15分魚の気配を一度も感じることなく沖上がりの時間に。
昨季の40匹と比べると10匹では物足りない気がするが、2016年は9匹、剣崎沖イサキが不漁だった2015年は2匹、2014年は17匹(うち9匹は沖の瀬で)、2013年は1匹だったので、平年並みのスタートってことだと思う。
著者: へた釣り