6月1日に解禁となった剣崎沖のイサキ。この数年6月上旬はツ抜けがやっとという痺れる展開になることが多いが、今年は開幕初戦からイサキの魚信がバリバリあり、トリプルなんて当たり前、フォースも2度達成なんて8月のような高活性になることも。開幕戦で40匹はもちろん自己最多。
2月1日のメバル解禁と6月1日のイサキ解禁は毎年のお楽しみ。必ず最初の週末に釣行する。土曜日はあえてパスした。解禁直後の最初のお休みの日なので混むような気がしたから。逸る気持ちを抑えて日曜日に釣行することに。これが大正解。電車でのんびり釣行なので、席札なんて数枚残っているだけと覚悟していたのだが、金沢八景・一之瀬丸に到着してみるとうれしい誤算。左舷は大艫が埋まっているだけでほかは全部空いている。迷わず左舷舳へ。その後、胴に2人組がやってきて左舷は4人での出船となる。
出船前に瀧本船長に話を聞くと、「今年は沖の瀬に行かずに剣崎で勝負できている。昨日は後半、中型サイズが結構釣れた。ウィリーにもちゃんと食ってくる」とのこと。どの情報もうれしい情報だが、期待しすぎると裏切られたときの凹み具合が大きいので、目標はツ抜けのまま。船は剣崎沖のイサキ船団に合流する。松輪の瀬戸丸、成銀丸、大松丸の後につけて釣り開始。指示ダナは19メートルから14メートルだった。イサキの場合はまずはスローなシャクリでスタートする。50センチ刻みでスティ3秒、2往復目はスティ2秒、3往復目はスティ1秒と速くしていく。魚信が出たらそのスティ時間でしばらく攻める。1カ所目は残念ながら魚信なし。
船は少し南下し、水深60メートルくらいのポイントへ。いきなりサバの猛攻に遭う。サバを交わせれば、いい感じに魚信がある。イサキではなく、マアジが釣れ盛る。アジは少しスローな誘いがよい。20センチくらいのから大きいのは35センチくらいのまで15匹くらい釣る。サバも15匹くらい釣った。タチウオのエサ用に引き取ってもらえた。9時くらいにもしかしてイサキ?な魚信があり、これが2017年剣崎沖での初イサキとなった。サイズは20センチくらい。アジと一荷で釣れた。
その後、松輪の根の船団に合流したり、瀧本船長得意の一人旅をしてみたり、と移動が多く少し苦戦。マルアジやオキメバルが針数釣れたりと、飽きない程度に魚信はあるのだが、肝心のイサキからのコンタクトはない。13時近くなって、ようやくイサキがウィリーに触れてきた。触れてきたと思ったら、いきなりバリバリ食いに発展する。ただし、常時魚信が出るわけではなく、群れが船の下に入ったときにいかにたくさん魚をかけるかが勝負になる。ダブルだと失敗、トリプルで及第点、フォースで満足、5本針パーフェクトでえっへん!!、と数釣りシーズンに鍛えた技が生きた。忙しくってあまり写真が撮れていない。
沖上がりの15時まで間が空くことはあったが、休まずにシャクリ続けていればコンスタントに魚信は出続けた。小ぶりなのが多いので、バケツに少し余裕はあるが、2017年最初のイサキのゴンズイ玉を達成したといっていいのではないかと。数えてみるとちょうど40匹。これまでの開幕戦の自己最多記録は9匹だったので大幅に記録更新だ。アジやオキメバルを35匹釣って、合計75匹。これにサバやりリリースした小ぶりなマルアジまで足すと……手巻きで100匹近く(超えてる?)魚を釣っている。いい運動になったし、大満足の釣行だった。
著者: へた釣り