午前はアカムツからのコンタクトなしで船中0の完全試合をくらう。カイワリも機嫌が悪いのではないかと不安を覚えるが、宇佐美の釣りの神様はそこまで冷たくはなかった。前半はウィリーに塩対応で苦戦するも、イサキを挟んだ後半はたっのしー♪な時間に。尺級まじえてカイワリは14匹!!
宇佐美・治久丸は午前船、午後船の乗り換えで一度下船する。その間に船長は大急ぎで船の清掃&午後船の釣りの準備をしてくれる。午前船とは釣り座を交替して、へた釣りが右舷の舳に、深場の勇者様が2番目。へた釣りの場合、ビュンビュンと竿振りまくり、ビシ動かしまくりなのでタナで待つ人もいるカイワリ釣りでは四隅にいる方が他の人に迷惑をかけないで済む。船は定時に港を離れて。初島近くのポイントへと向かう。海は湖面のようなベタ凪。凪倒れなんて不吉な言葉が頭をよぎる。
水深90メートルくらいの少し深めのポイントから釣りスタート。船長からはうれしい言葉。「反応高いですよ~、タナは8メートル、シャクレる人は12メートルまでやってみてください」。活性は悪くなさそうと期待を込めて底3メートルから12メートルまでをシャクリだす。魚信なしでもう一度落とし直そうとしていると、右隣で電動リールの巻き上げ音。勇者様の竿が強烈にしなっている。重量感的にはマダイ? でも竿先に出る引き込みはカイワリっぽい。海面に姿を現したのはカイワリトリプル!!!! さすがというか、なんというか、この人…釣りに愛されてる天才? でも、食い気のあるカイワリが船下にいることは確認できたわけで、頑張ってシャクリ続ける。
へた釣りの竿にもすぐに魚信があった。シャクった直後にグゥ~ンと穂先を持って行くカイワリらしい素直な魚信。こういう魚信の出方のときは掛かり所もよいことが多い。釣り開始20分でまずは1匹目。その後も入れ食いというほどではないが魚信は飽きない程度に続く。ただし食ってくるのはオキアミを付けた下針にのみで追い食いは発生しないという数を伸ばせない展開。14時少し前にこれは良型間違いなし!!というドラグが滑る引き込みがあり、大事をとって手巻きで巻き上げる。ちょうど30センチのカイワリだった。それを釣った直後に「カイワリ食ってこないのでイサキ行きます」とのアナウンス。え~~~カイワリ釣れてるのに!!と思ったが船全体を見ている船長の判断には逆らえない。前半戦は5匹。ウィリーで釣ったのは1匹だけで4匹はオキアミでだった。
初島沖の水深30メートルくらいのポイントに移動してイサキ釣り。タナは14メートルとの指示がある。16メートルまで落としてコマセを振り出しながらタナに合わせるという釣り方らしい。仕掛けは交換せずカイワリ用のウィリー仕掛けで釣り続ける。16メートルから11メートルまでを50センチ刻みでフワフワとシャクってみる。この釣り方でも釣れないということはなかった。ただし、本気で釣るなら4.5メートルのオキアミ仕掛けの方が効率よさそう。25~35センチくらいのイサキを6匹釣り上げる。カイワリもいるのでお刺身サイズのイサキはこれで十分。食べ比べるとどちらが美味しいかは明らかなんだもん。
1時間ほどイサキ釣りをして15時くらいからカイワリ釣り後半戦。最初は前半戦同様、オキアミにしか食ってこないという釣況だったが、16時30分を過ぎて日が傾きだすと急にスイッチが入った。オキアミ有利という状況は変わらないがオキアミ+ウィリーのダブルも発生し始め、ツ抜けを達成。その後もシャクれば素直に魚信が出、ダブルもありで短時間ながらもたっのしー♪な時間帯。後半戦で9匹追加してカイワリは14匹。サイズも25センチ超えのお刺身サイズ多数で久々に大満足な釣行。前回遠征で完全ボウズをくらったのも午前船でアカムツ4連敗だったのも帳消し!!
著者: へた釣り