腐っちゃいないがこうも思うようにいかないと頭を抱えたくなる。35upのトロけるクロムツを狙ってLT深場五目の今季最終戦。魚信は多く楽しめたが、竿先がガッコンと揺れても針掛かりしない。針掛かりしてくれるのは素直なシロムツばかり。始まったよ、シロムツしか釣れないぞ伝説がっ!!
羽田・かみやのLT深場五目船は、前夜のうちに定員12人で予約締切になっていたので、オマツリ回避のために合図と同時に投入しやすい3本針の仕掛けも用意しての釣行。送迎バス利用なので空いてるところに入れてもらうしかないつもりだったが、桟橋に着いてみると釣り座に余裕がある。右舷は舳に1人、艫寄りに2人だったので、取りあえず舳から2番目に。出船時間になっても釣り客は現れず。右舷は4人での出船となった。オマツリを恐れないでいい隣との距離だった。船は1時間40分くらいかけて洲の崎沖に。
水深200メートルくらいのポイントで釣り開始となる。デカッw船長からの指示は「底から10メートルくらい探って」だった。釣り方はいつもと同じ。オモリが着底したら探ってと言われた長さを巻き上げて、そこからハリス長の70センチ刻みを意識してストン、ストンと落としていく。落としたあと5秒~10秒の間に魚信が出る。この日もすぐに魚信はでたのだが、クロムツの迫力はなくシロムツでスタート。お次は底で極小魚信があってユメカサゴ。シロムツは舳の人が全部もらってくれるというので献上。ユメカサゴはサイズが小さいのでリリース。何も魚をキープできずに1時間が経過。
舳の人が小ぶりながらもクロムツを釣り上げる。船下にクロムツいるの?と疑っていたが、いるのは確認できた。ならばそのうち釣れるはずとストンストンを繰り返す。竿先をガコッガコッと揺らしてからグッと手元まで重みが伝わってくるいい魚信。竿を軽く持ち上げて針掛かりを確定させてから巻き上げると竿先を力強く引き込む。クロムツなら途中で浮袋が口から出て引かなくなる。暴れるのが収まった。これは良型クロムツ確定だろとニタニタしながら巻き上げていたら残り30メートルくらいになってから再び激しく暴れ出す。最後に足掻くのはクロムツではない。40センチくらいのメダイだった。干物で絶品なので本日1匹目にして唯一のキープ魚。
海は湖?ってほどのべた凪でサバの邪魔もそれほど激しくはなく非常に釣りやすい。そのうちクロムツだって顔を出すはずと疑ってなかったのだがなかなか魚信を出せない時間が続く。切り立てのサバの身エサなので食い気のある魚がいれば食ってきそうなものなのだが船中沈黙。間があきながらも「何かが釣れた」というアナウンスはあったがへた釣りのLT深場釣りはずっと筋トレ状態なので自分のことで精いっぱい。実はこの釣りは写真もほとんど撮れないくらい、ずっと竿を手持ちで操作し続けている。そんな筋トレが報われるかというと……報われない日もある。
魚信が少ないので東側の千葉寄りのポイントに移動する。ここからへた釣りの伝説が始まった。釣っても釣ってもシロムツ。ほかの魚は一切混じらない。トリプル1回にフォースも1回。この周辺のポイントでシロムツばかりを12匹。移動前のポイントでも4匹釣っていたのでシロムツ16匹。ほかの人はクロムツが1匹くらいは混じっていたのに最後の一投までシロムツを釣り続ける。LT深場の醍醐味は力強い引きに何が釣れた!?とドキドキできることなのにほとんど引かないシロムツばかり釣ってると頭を抱えたくもなる。釣果はメダイの1匹のみ。
著者: へた釣り