辛抱強く何かをやり続けるのは得意だが、果報は寝て待てが大の苦手。今季LT深場五目を4戦したが、活性の高いクロムツの群れには一度も出会えず、満足のいく釣行は一度もできなかった。特に最終戦はほかの人は1匹、2匹はクロムツを手にしていたのに……シロムツばかり。
へた釣りのLT深場五目の釣り方はオモリが着底したら10メートル巻き上げてそこから枝ス長の70センチ刻みでストンストンと落としていく。クロムツはエサが水平になったタイミングで食ってくると教わったので親子サルカンを要にしてエサが扇状に動いているようにして誘う。落としてから何秒後に魚信が出るかが分かればその秒数でリズミカルに落として誘う。昨季はこの釣り方でうまくいった。クロムツは結構高いタナで食ってきたし、一荷も狙えた。伝説始まっちゃうかもよぉ~と手応えを掴んでいたつもりだったのだが……。
今季の4戦はすべて勝手が違った。活性が高いクロムツの群れが見つからず浮いている魚はメダイ、カゴカマス、キンメダイ、そしてシロムツだけで高めのタナではついにクロムツは一度も釣れなかった。シロムツばかり釣っていると馬鹿の一つ覚えもさすがに考える。10メートル巻き上げていたのを5メートルだけにしたり、3メートルにしたりと低めのタナを意識したのだが、探る範囲が狭いとなぜかストンストン釣法はうまくいかない。オモリが頻繁に底について音がうるさいせいかもと考え、最後の50センチ~1メートルは攻めないことにしたが改善せず。動きが早すぎるのかもと考え竿を頭上まで持ち上げてゆっくり落としていくなど工夫をしてみたのだが結果は出ずだった。
高いタナではクロムツの魚信が出ない(=活性が低い)ときに有用な誘いを見つけるのが来季のテーマかな? 落とすのが有用に違いないというのは間違えていないはずなので、クロムツが食ってくるタナを特定しエサが水平になる(=捕食スイッチが入る?)タイミングを作りながらネチネチと攻められる誘い方を来季までに考えてみる。クロムツなんて誘う必要なしとのアドバイスもあるが、果報は寝て待てができない性分なのである。
著者: へた釣り