時化でヒヤヒヤ。アラフォー熟アマダイの愛を取り戻せたよ

ダメか!?……釣りに関しては相当諦めの悪い方だと思うがあまりに内容が悪すぎて挫けそうになっていた。ウネリが深く、風まで強く白波が立っていてタナをキープできない。13時半までアマダイの魚信ゼロの完全試合ペース。自棄糞気味に打った手でなんとか40upを1匹。愛を取り戻せた。

お正月に食べるお雑煮に焼いたアマダイを入れたくって、何としても1匹は釣りたかった。小さいのでも餅の代わりにはなるが、大きなアマダイは脂のノリが違うので、できれば40upのでっぷり太った熟アマダイを釣り上げることを目論んで、羽田・かみやから出撃する。昨日まで海は大荒れ、予報では今日からマシになるはずだったが、ポイントに着いても風は一向に止む気配はなく、時化の海で大苦戦することになる。片舷3人ずつの6人での出船。へた釣りの釣り座は右舷の真ん中。

■ウネリが深くて底はどこ？　アマダイの魚信なしで午前中は終了

ポイントは富浦沖の水深90メートルくらいのところから。オモリが着底したら小突いてフワッと仕掛けを持ち上げて誘うといういつものやり方で釣ろうとしたのだが、ウネリで船の上下が激しくて小突いている最中に底を大きく切ってしまって空振りするという状況。あまり大きく底を切ってしまうとアマダイのタナを外すので、大きく誘わずに竿を下げたら底にオモリが当たるようにと意識して釣ってみる。昨日からの時化で底荒れが心配だったが、トラギスやベラが釣れてくるので魚が目で餌を追えないってほどには荒れてない。

底荒れしてないから釣れるかというと、アマダイから三行半を突きつけられている状態のへた釣りの竿にはアマダイらしい魚信がちっとも訪れない。この日はとにかくキダイが元気で誘った直後に出る魚信はほぼキダイ。キダイでもサイズがよければ尾頭付き用にキープできるのだが、掌以下のサイズばかりではどうしようもない。貝のアートみたいなのを釣ったりしながら、そのうちアマダイの魚信もあるだろうと楽観的に考えていた。午前中にあったそれなりに引く魚信は20センチくらいのカナドだけ。12時の時点でキープしている魚なし！

■タナを広く探る3本針ウィリーシャクリでなんとか40upをゲットする

13時くらいになると今日もダメかもと思い始める。やれることはやっているつもり。20秒に1回くらいは底にオモリを着けて、そこからフワリと50センチくらい持ち上げて魚信を待つ。ウネリで仕掛けが海中で上下しないように、船が上がれば竿を下げ、船が下がれば竿を上げる。海が悪い分いつもより丁寧に竿を操作しているつもりなのだが……本命からの魚信はない。たぶん何かが間違っている。でも、何が間違っているのか分からないというストレスが溜まる展開。13時になって今日もダメかもと思い始める。

同じことをしていてもおそらく結果は出ないと、自棄糞気味に3メートルで3本針のロング仕掛けを投入してみる。ウィリーシャクリで50センチ刻みにベタ底から6回シャクリ上げてみることにした。3本針でシャクリを入れているので3本の針うち1本はアマダイのタナに入っているはず。この作戦が上手くいった。シャクった瞬間に穂先をグンッと持って行く重量感のある魚信が出る。ウネリでバレるのが嫌なので手巻きで100メートル巻く。海面に浮かんだのは40センチのアマダイ。取り込み中に針が外れたが、しゃちょう船長（たかサンタ？）にタモですくってもらえた。アラフォー熟アマダイの愛を取り戻し＆お餅の代わりを調達するという2016年最後の東京湾でのミッションはギリギリ成功♪